今回はストックマン調布店、久々のNewブランド、FOB FACTORYをご紹介したいと思います。

FOB FACTORYはウチでもお馴染みのジョンブルと同じ、メイド イン ジャパン、岡山のパンツメーカーです。

ジョンブルは、毎回テーマがあってコレクションを作るブランド色が強いですが、FOBはもっとテーマよりもモノ作りに寄ったメーカー色の強いブランドです。

FOBのアイテムは、過剰なデザインは一切なく、シンプルで収まりが良く、良い意味で普通で普遍なデザインのモノが殆どです。

でも、ファッションに寄り過ぎない程良いシルエットだったり、型に対しての絶妙な生地のセレクトだったり、細かなディテールや縫製仕様だったり、一見では分かりづらいモノの細部に拘った、普段着として着る事を前提に考えられて作られた、良質な日常着です。

見た目は普通で、見た事ある服なんですが、他のアイテムと着合わせた時の収まりも抜群で、トップスの重ね着が軸のストックマンスタイルにはしっかりハマってくれるとの確信から、取り扱いを決めました。


そんなNewブランド、FOBより入荷第1弾、ベーカーパンツを紹介したいと思います。

素材は2種類で、ベーカーと言えばなオリーブのバックサテンと、ヘビーオンスのデニムです。

ディテールは、腰にアジャストボタンが付く初期型のベーカーで、程よく裾に向かってテーパードした、太くは無いけど、細過ぎない、スッキリとした絶妙なシルエットです。

このシルエットが着合わせた時の収まりの良さを生んでます。

裾も9分丈のジャストレングスで足元もスッキリで、革靴からブーツ、スニーカー、サンダルと、どれでもいけちゃいます。

スタイル的にもこのシュッとさしたテーパードシルエットと、すっきりしたレングスのお陰でネルシャツやスエットで合わせてもバランスが直球なアメカジにならずに、ジャケット×シャツ×短靴でトラッドに合わせてもすんなりハマってくれて、合わせる振り幅は凄く広いです。

オリーブサテンは、厚すぎず、薄過ぎずの光沢の弱い生地で、VAT染料という、洗いには強いが摩擦に弱い70年代に使われてた染料を使っているので、全体の過剰な色抜けはせずに、縫い目のパッカリングが綺麗に出る特徴があります。
このシルエット、レングスには非常に相性の良い色合いと厚さの生地だと思いますし、VAT染料の経年変化も楽しみな1本です。

デニムは13.5オンスのセルビッチデニムをあえて使ってベーカーらしくなく仕上げています。

普通のデニムのベーカーは8〜9オンスのペインターパンツの様なライトオンスの生地が殆どで、13.5のセルビッチデニムを使ったベーカーなんて、自分は初めて見ました。
しかし、オンスが厚く、しかもムラ感のあるセルビッチデニムですので、ワンウォッシュの今の状態の時はインディゴが濃く濃紺で、履き込んだら深い色落ちが楽しめます！

また通常デニムは5ポケタイプが殆どで、しかもオレンジやイエローの太い糸で縫ってある為、どうしてもアメカジ感が全開に出やすいアイテムですが、ベーカーは生地に対しての同色ステッチで、糸も細く目立たないので、インディゴ一色のパンツとして見せられます。
しかも、ヘビーオンスの生地なんで、余計にインディゴが濃く、全体の雰囲気も締まってクラシック感が増します。

これって結構大きなポイントで、探すと無かったりします。

定番のオリーブも必ずタンスに無いといけないアイテムですし、春夏は特に使えるのでオススメですが、自分はこのデニムを履いてみようと思います。
でも、結局オリーブも買ってしまいそうですが…

ストックマンの新たな定番を予感させるFOBのベーカーパンツ、是非試し履きして欲しいです‼︎

それでは、また。お店で会いましょう。

ストックマンマーケット調布 伊藤