今回は自分の中でも不変の定番ショーツ、グラミチショーツについてお話ししたいと思います。
ショーツ界の501と呼ばれる位、ずっと変わらない定番で、元々アメリカで産まれたロッククライミング用のショーツです。
クライミングに耐えうるタフな生地、自然に溶け込む様な独特のピグメントカラーで、クライミング時に足を開脚出来る様に股の部分にガゼットクロッチと呼ばれるマチが付いているのが特徴で、それのお陰で動き易く、洗濯しても持ちも良くて、独特な色合いがアメカジとの相性も抜群で自分も20年以上愛用してる、自分の中ではショーツと言えばグラミチと言える位のド定番です。
このショーツと凄い所は、30年近く、型も、生地も、値段も殆ど変わってないというところ!
しかもずっと定番としてジャンルレスに色々な洋服屋で扱われ続けていて、これって本当に凄い事だと思います。
途中501と同じで生産国だけは変わってしまいましたが、その佇まい、履いた感じはずっと変わらず、腿は太めで膝上丈。
その野暮ったさがアメリカっぽくてワークウエアに似た計算されてない格好良さがあるんですよね。
決して型が良い訳ではないのに、自分が履き続けているのは、やっぱりこの計算されていない所に良い隙が生まれて、自分で合わせを色々アレンジ出来る所にあると思います。
型の良いショーツも履いて簡単にオシャレに合わせる事が出来て悪い事は全然無いのですが、スタイルの収まりが良過ぎて何だか物足りない時もあります。
こんな時に敢えてグラミチの様な野暮な型を履くと、スタイリングにズレが生まれて、それが味になったり、外しになったりして、スタイルに個性や奥行きみたいなのが出たりするのかなと思います。
そんなスキがファッションとして成立するのも、グラミチがずっと変わらない定番だからこそですね。
個人的に、毎年必ず履いてはいたものの、去年から特に履いてまして。
去年辺りから特に春夏はトップスを大きめに着る事が多く、そんなトップスにグラミチショーツは凄く合うんですね。
地厚なバスクシャツ、ボックスシルエットのアメリカ製のポケットTシャツ、着丈長めのワークシャツなんかにはバッチリ合います。
それプラスで自分が今ハマってるのが、トップスに、シャツジャケット+半袖シャツor半袖バスクシャツの着こなしなんですが、それにグラミチショーツは抜群にハマります!
トップスをジャケットにすると、バミューダの様なシルエットがキレイで細身のショーツを履くとリゾート感が出てキマリ過ぎちゃいます。
そこでグラミチの様な野暮な型にすると、キザな感じは全く無く、むしろクラシックな雰囲気になって、膝上丈なので、トップスにボリュームが出ても上手くバランスが取れます。
あと、クラシック感が出るお陰で、革靴にも合います。
コレは大いなる外しファッションですが、トップスに襟モノを持って来て、靴を革靴にするだけで出来る簡単な外しですが、ファッション理論上はアウトドアとは対極なドレスとの掛け合わせなので、簡単にかなり面白いスタイリングが出来て是非オススメです。
調布店でも、去年までは、型が現代風にシュッとしたナローショーツを展開していたのですが、去年自分があまりにも良く履いて使える実感を持てたので、今年は定番のグラミチショーツに戻しました。
ストックマン的には半袖単体の着こなしは7月まで我慢ですが、ショーツは早々と5月解禁です(笑)。
長袖×ショーツの着こなしも今しか出来ないスタイルなので、どんどん楽しみたいですね!
色数も多く、プライスも本当驚くほど安いので、気軽に試して頂けると思います。
それでは、また。お店で会いましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤
不変でクラシックなショーツ
17/05/27
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