もう早いもので、10月下旬…そろそろ冬のスタイルも見えてきましたね。
.
本日は、アウターの入り口のアイテムのご紹介。
.
私大好きな、シュガーケーンより、T/CクルーザーJKTをご紹介したいと思います。
.
.
型は、皆さん見覚えありますよね。
.
そうです。当店でも取り扱ってますが、イギリスの老舗Barbourのオマージュ。
.
今回は、定番のビデイルではなく、敢えて着丈の長いビューフォートtypeのオマージュモデル。
.
.
全体のカラーリング、襟のコーデュロイは本家を踏襲していますが、ボディの素材は変えてます。
.
一見アメリカンアウトドアと言えばな60/40クロスに見えましたが、素材表記を見たら、ポリエステル85%コットン15%と見慣れない配合の生地。
.
早速、営業担当さんに素材のルーツについて聞いてみました。
.
『生地の元ネタはなんですか？』
.
『何年代の、どんなアウトドアブランドが使ってた生地なのですか？』
.
.
答えは意外なモノで。
.
.
『実はビンテージからのとかでは無くて、今現在の生地なんです。ワークウエアの様なコットンタッチだけども、耐久性があって、軽くて、実際に着て良い生地を選んだらコレになったんです。』との事。
.
勿論、素材のイメージは過去のアメリカ衣料の匂いのするモノはベースにあるとしても、目指したのが服としてのタッチと性能。
.
最初耳にした時は意外ではありましたが、それと同時に何だか嬉しくもありで。
.
.
というのも、僕はシュガーケーンが作るワークウエアベースの服は、ビンテージが云々というディテールも魅力ではあるのですが、日常着として凄くフィットすると思ってて、
.
特にそんな日常のファッションにフィットするアイテムを見つけるのがこの上なく楽しみで、ビンテージワークと日常が合致したアイテムが1番好きだし、そこがストックマンスタイルの真骨頂だと思っています。
.
そういう意味では素材のタッチはちゃんとワークを意識しつつも、実際に着て良い生地を載せたアイテムは、まさにさっき挙げた条件にピッタリで、ウチらしいアイテムだなぁと入荷を決めました。
.
.
素材の説明をしますと、ナイロンではなくポリエステルを選んだ事によって、光沢が少なく、素材がしなやかで柔らかくなります。
.
この手のウエアで良く使われる60/40クロスの様なナイロンの混紡生地や、ひと昔前のマウンテンパーカーに使われていたナイロン100%の素材は、光沢が強く、パリパリとして硬いです。
.
なので、ポリエステルの方が実際に着た時に柔らかい分動きについてくる着易く、光沢も弱いので天然繊維に寄せる事も出来ます。
.
そこにコットンを少しブレンドする事で、耐久性はそこまで落とさずに、より天然繊維の雰囲気をアップしています。
.
この辺はやっぱりシュガーケーンらしい素材作りですね。実際色味も、素材感も見た目の軽さは無く良い所付けてます。天然繊維100%のアメカジアイテムとも相性も良さそうです。
.
この辺のお話は前回のJBテトラテックスJKTの話にも共通する事ですが、やっぱり素材って大事ですね。
.
.
最後に細かなディテールのお話。
.
型は最初にお話した様にお尻が隠れるミドル丈なので、アウターとしてどんなアイテムも中に着れるので、使える幅は広いです。
.
特にテーラードとの相性は良いですね。一重のJKTの上に着れるアウターは意外と少ないので重ね着好きにとっては頼もしいアウターですね。
.
敢えて王道は外して、この丈のアイテムしたのも入荷の一因になっています。この丈のモデルに付く背中のゲームポケットは堪らないディテールですね。
.
.
ジップはシルバーのアルミジッパー、スナップボダンは刻印入りの真鍮カラーで、古手のアメリカ衣料を意識して、ブランドらしさを出してます。
.
そして、JKTの前後の裏地ですが、赤黒のバッブァローチェックのコットンネルの総裏地仕様になっています！
.
これぞアメリカなチェック、しかもヘビーなコットンネルとはらしさ全開です。
.
裏地を化繊にした方が、明らか軽く、滑りも良いので着易くなりますが、ここは着やすさより、らしさを取った訳ですね。
.
こんな所、勿論嫌いじゃありません。むしろ好きですね。全てが着易くなってしまうと、やっぱり失われるモノもあって、この様な重量感は男のアウターには必要な部分もあります。
.
あと、この様な仕様かシュガーケーンらしさで、本家との差別化にもなってて、着てみる価値もグッと上がりますね。
.
.
プライスも相変わらず流石です。ライトアウター枠をお持ちでない方いたら、是非なアイテムです。
.
.
それでは、また。今週も重ね着を楽しみましょう。
.
.
sugarcane
T/CクルーザーJKT
¥32,000+tax