お盆が終わると我々服屋は一気に秋モノに転換していきます。
昨日な湿度も感じず、風も爽やかで、何となく夏も終わりかな⁈と思わせる1日で、何だか急に頭の中も秋モードにシフトしてきました。
そんな中、ジョンブルより個人的に待ちに待っていたアイテムが秋の一番乗りで入荷しましたのでご紹介したいと思います。
そのアイテムが、ブラックデニムのカバーオールと、タックトラウザーのセットアップです。
カバーオールはヨーロッパのユニフォーム的ワーク仕様で、大きめなポケットが3つ、ステッチワークも直線的、ピッチの細かい2本針仕上げで、カフスがシャツの様な仕様でこの辺からもヨーロッパワークの匂いがします。
パンツは、しっかりと2タック入った腰回りタップリ、もも太めテーパードの、かなりクラシックなトラウザーです。
こちらはワークの匂いはせず、アメリカのズートスーツの様なクラシックでありながら不良の匂いがします。
初めて展示会で見た時、先にパンツを見たのですが、一目で気に入り、履いてみてさらに納得の格好良さ。
セットアップでトップスもあるとの事で、それがテーラードではなくカバーオールだったので完全にやられてしまいましたね。
テーラードだとパンツが太いのでバランスが難しいですし、やっぱり普段着にするにはキマリ過ぎちゃいますよね。
ノーカラーだと流行り感があり、カジュアル感も薄くモードになってしまいます。
太めなトラウザーにカバーオールという組み合わせは、『太めなパンツ=ワーク』というところでテイストが合いますし、『セットアップ=キメキメな感じ』を和らげてくれます。
あと、カバーオールのセットアップスタイルは単純に自分がやってみたいスタイルだったので、セットアップでの入荷が自分の中で決定しました。
何でパンツを見た時一目でオッと思ったか。
それは型に対しての素材のチョイスでした。
この手のタック入りの太めテーパードのトラウザー型パンツは今は珍しくもなく、トレンドでもあるので、目にする機会も多いです。
よくあるのが、ウールとコーデュロイでしたが、これはは色々な展示会で見ました。
チノ素材のベージュ、オリーブもぼちぼち見ます。
たまにブルーデニムも見ますね。
しかし、今回の素材なブラックデニム。
この型から連想するに、ブラックデニムは想像してませんでしたが、デニムはカジュアルな素材ですがブラックというところでキレイ振っていて、ワークとドレス、クラシックとカジュアルの塩梅が実にマッチしてて、予期してなかったアイテムだったので余計にグググッとキター訳です。
今回のブラックデニムはストレッチの入ったフラットなライトオンスで、ゴワゴワしたシワが入らず、ストレッチの張りでストンと生地が落ちるので、太めテーパードのシルエットに凄くハマってます。
綿100%のアメカジ寄りなデニムにしていたら、恐らくワークパンツの見た目になってしまい、トラウザー感が弱まっていたと思います。
カバーオールもこの生地のお陰でワーク感が抑えられてジャケットの様に見えるので、セットアップにしてもクドくならずにすんなり成立しています。
というわけで、この型に対しての素材のチョイスが素晴らしく、作り手の沢山の経験から生まれたであろうセンスが溢れてて、一目惚れしてしまった訳ですね。
一目惚れするアイテムというのは、トレンドとは別にある、デザインだけのカッコイイモノではなくて、デザインと素材のマッチングが最高で、更に予想外の驚きがあるモノだなぁと改めて思いました。
こんなアイテムを生み出せるジョンブルはやっぱりセンスがあります。やっぱり好きですね〜。
カバーオールについても、しっかり語ろうと思ってましたが、パンツだけでもかなりの長文になってしまったので、カバーオールについてはお店でタップリ語らせてもらいますね。
カバーオールにも予想外の仕様が2箇所程ありますので。
追加入荷のないスポットアイテムなので、気になる方はお早めに!
それでは、また。お店で会いましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤
秋、Johnbullにて一目惚れ 其の一
18/08/18
28