ウチの毎年恒例10月の店の衣替えも終わって、店内はNewアイテムだらけで紹介したいモノもてんこ盛りですが、今回はこの秋に個人的に1番楽しみにしてたアイテム、CAMCOのダブルフェイスフランネルを紹介したいと思います。
カムコの取扱いは自分が熊谷に居た時に数年お付き合いをしてたのですが、今回の入荷は自分的にも久しぶりです。
調布に来てからいつかは取り合いたいと思って温めて来たブランドだったのでらついに時は来たという感じですね。
カムコは、アメリカ服の代表であるワークやミリタリーをコンセプトにカジュアルウエアを作っているブランドです。
あくまでも自分のイメージなのですが、アメリカ服が最も盛んだった70年代〜80年代にあった服そのものといった感じのアイテムを作っている、実はありそうでない、とても良い塩梅の服を作っているブランドだと思います。
ウチの定番シュガーケーンは70年代以前のビンテージと呼ばれる時代の服を、当時の製法も忠実に再現しています。
同じアメリカ服でも、シュガーケーンのアメリカ服はまだアメリカ国内生産で大量生産に至る前のモノがモチーフなので、生地もディテールも1つ1つが作り込まれています。
それに対し、カムコのアメリカ服は大量生産に入った時期のモノで、作り込みが緩いです。いわゆるアメリカ製特有の良い意味でのアバウトな抜け感があります。
自分は基本アメリカ製品は大好きなので、どちらも好きです。ただこれはあくまでも個人的な考えですが、作り込みが緩い方がテイストが決定されてないので、普通に洋服として使い易くて、着こなしも色々なテイストに落とし込み易いのではと思っています。
ディテールが際立つと服のオーラも増してなかなかテイストが縛られたりする側面もあったりする様な気がします。
そんな訳でカムコの服は特別ではない、でも非常に塩梅が良い服で、色々な着こなしをしたい自分としては趣向的にベストマッチなブランドなんです。
この良い塩梅というのが難しくて、単に手を抜いただけではダメで、アメリカ服を良く理解していないと空気感は再現出来ないと思いますね。なので確信犯的なアバウトさな訳です。
と、また前置きがかなり長くなってしまいましたが、今回はそのカムコ製品の中から、僕の長年大好きなベビーネルをピックしました。
僕も何枚か持っいて長年愛用しているアイテムで、重ね着に非常に使えるアイテムなんです。
生地はダブルフェイスと呼ばれる、縦の色糸の下に横の色糸を重ねるようにして織る 特別な組織で出来ています。
これによって生地はしっかり厚みがあるのに、でも柔らかく、色柄が多彩です。
自分のお気に入りな理由が幾つかあるのですが、まず裏起毛してないので中がモコモコならず、サイズもアメリカンで横幅が広く、縫製が細巻きの2本針仕上げなので、袖脇周りもゴワゴワしないので、重ね着がとにかくし易いです。
そして僕の大好きなタータンチェックをリリースしてるところ。
今回はタータンに絞ってピックしました。
ベビーネルというとアメカジ的なチェックが多いので、ベビーネルでタータンチェックは凄く貴重な存在です。
タータンチェックという柄のお陰で、ベビーネル=ワークにならないので、アメカジテイストに引っ張られる事なく色々な着こなしが楽しめます。
僕が好きな着こなしとしては、まず今の時期ならシャツonシャツで、白シャツ、シャンブレー、デニムのBDでベーシックシャツで合わせてパンツで外したり、カラーシャツで差し色を拾ったりするといい感じです。
あとタータンはボーダーも合うので、柄on柄も良いですし、ウチの秋冬インナーの大定番ティージーとも相性抜群ですよ。
最後はスエット×シャツの上に合わせてジャケットの様に使っても良いですね。
ボタンを締めればキレイ目な柄なので、しっかりインナーシャツとして機能しますので、カバーオールと合わせて柄で外したり、テーラードと合わせて素材感で外しても良いと思います。
プライスもアメリカの量産品プライスなので、気に入れば買い足しも簡単ですよ。こんな所もウチらしくた良いかなと思ってます。
今の気温にジャストなアイテムだと思いますよ。まだ揃ってるうちに見にいらして下さいね。
それでは、また。お店で会いましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤
ダブルフェイスフランネル
18/10/13
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