いよいよ冬の入り口に入りました。
街でもダウンやウールコートを着込んだ方々をチラホラ見るようになりましたが、自分は今着れるアイテムを小刻みに着たいのと、重ね着をしたいので、アウターは最高気温が10℃を下回るまで温存します。
ただ秋の格好だと寒くなった今、何を着るかと言うと自分は丁度今時期にウールのニットをおろします。
今回はそんなウールニットの使い方についてご紹介したいと思います。
まずウールのニットは厚いモノと薄いモノがありますが、自分は厚くザックリしたニットが好きなので、店頭でも厚手のモノが多いです。
そんな厚手のニットの中でも、①毛糸が太く手編みに近いボリュームニット→②目詰まりのしっかりした肉厚ニット→③糸に弾力はあるけど薄手のニット
という3段階のモノを自分も良く愛用してますし、お店でも取り扱ってます。
①はウチだと、キルキールというブランドのモノがそれに当たって、ハンドフレームという手編みに限りなく近い古い機械で仕上げたモノになります。
このニットはボリュームがありますが、編みのテンションが緩いので良く伸びて軽いです。
ニット単体での暖かさもありますし、編み目に隙間があり通気性が良いので、室内着には最適だと思いますが、単体で外で着ると通気してしまって風が吹くと寒いです。
そんな特性から自分の中ではフリースと同じ機能だと思ってまして、マウンテンパーカーの様な薄い風を防ぐJKTと合わせると相性が良いです。
単体では暖かさのないマンパと、風に弱いニットのお互いの弱点を補い合った、ベストマッチな組み合わせだと思います。
②はヴァンソンミレイユの畔編みニットがそれで、とにかく糸の量が多く、隙間なくキッチリ編まれてるので、弾力があり肉厚で、ニットに良くある、どこかに引っ掛けてしまいそうな危うさもなく、デイリーに着易い感が、自分の中ではスエットと同じ枠で着てます。
スエット枠なので、カバーオールの様ワークJKTと相性が良く、インナーの温かさもアップして今時期でも秋JKTでも無理せず着れます。
インナーがニットになると、ワークJKTがアメカジ過ぎず少し小綺麗なスタイルに見えるのも良いです。
③のニットは、gymのニット類で、薄いニットに関しては糸の細いハイゲージのニット(ジョンスメドレーの様な)だとどうしても我々のスタイルにはキレイ過ぎるので、なるべくイギリスのシェットランドウールの様な毛質の硬い弾力のある糸を使ったモノを選びます。
こちらはティージーの様なカットソーと同じ機能で、同じ着こなしした時にコットンのカットソーより単純に暖かいです。
なのでより重ね着をしたい時のミドルレイヤーに使えて、ヘビーネル×ダウンベストを着る時や、インナーにベストを挟んでレイヤードしたい時にシャツ、ベストの下に着ると良い感じです。
今時期はまだ昼間日が出れば体感温度は暖かいですし、室内も暖房が入り始める時期でアウターを着てしまうと暑いですし、だからと言ってインナーを薄着にするとアウターを脱げなくなってしまいます。
それと自分はワークJKTやマンパの様な一重のJKTが好きなので1日でも長くJKTを楽しみたい!と思って編み出した戦法で、このスタイルをキッカケにニットを良く着る様になったのですが、保温性と通気の両方を兼ね備えたウールは気温が下がってくると良さを実感しますね。
ウールはチクチクするイメージや、扱いが面倒なイメージで着ないという方、特に男性は多いと思いますが、アイテム選びと気合わせで色々なメリットも生まれてきますので、特に冬の入り口にはオススメなので取り入れてみて欲しいなと思います。
今回の長々とお付き合いありがとうございました。
それでは、また。お店で会いましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤
この時期ニットのススメ
18/11/24
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