本企画は【調布PARCO芸術祭2025】の関連プログラムです。
Ways of Seeing は調布にある福祉作業所「しごと場大好き」に通うメンバーによるグループ展です。本展では、見慣れた顔や見知らぬ顔の肖像画、動物や日常の情景を描いたドローイングを展示します。これらの作品は、私たちに立ち止まり、首をかしげ、見過ごしがちな細部に気づくよう促します。「この人、どこかで見たことあるな」「この場所、どこかで…」といった疑問を呼び起こすのです。遊び心にあふれ、鋭く、時に驚くべき解釈を通して、芸術が私たちと普段交流しない人々との間の「媒介者」であり「伝達者」となり得ることを示します。それは私たちの距離を縮め、共有された体験を引き出し、私たちは隣人とそれほど違わないかもしれないと気づかせてくれるのです。
原文:
Ways of Seeing is a group show presenting portraits of familiar and perhaps unfamiliar faces, as well as drawings of animals and scenes from everyday life by members of Shigotoba Daisuki. These works invite us to pause, tilt our heads, and notice details we might otherwise overlook—prompting questions like, “Where have I seen this person before?” or “I think I know this place…” Through their playful, perceptive, and sometimes surprising interpretations, the show reveals how art can serve as a conduit—a mediator and communicator—between us and people we don’t always interact with. It draws us closer, allowing shared experiences to emerge, and in doing so, reminds us that we might not be so different from our neighbors.
There is a Japanese version, which, PARCO team is making.
参加作家:清野里美・原郁世・大澤朋代・荒川凌・石坂勝彦・SK
本展は、キュレーターとして参加したKarella Mara Raffinan(カレラ・マラ・ラフィナン)によって作品の選出、展示構成が行われています。
会期:2025年10月28日 (火)‐ 11月4日(火)
1F イベントスペース
主催:調布PARCO
共催:(社福)調布を耕す会 しごと場大好き
■「しごと場大好き」
は社会福祉法人調布を耕す会が運営する47名のメンバーが通う作業所です。今年で開所から32年が経ちました。私たちが目指すのは、日々通ってくるメンバーが「地域の中で生き生きと豊かにゆかいにゆうゆうと」生きる場であることです。働くことを中心にして、運動をすることだったり、マナーを学ぶことだったり、歌ったり踊ったり、絵を描いたり様々なことに楽しみながらトライしています。そして、通ってくる誰にとっても「大好き」な場であるように進化し続けます。
■curator/Karella Mara Raffina(カレラ・マラ・ラフィナン)
カレラ・マラ・ラフィナンは、カナダ・トロント出身で、現在は東京を拠点に活動するキュレーターです。OCAD大学で美術学士号(BFA)を取得。彼女のキュレーションは、アートは国境を越え、言語をつなぎ、人々を結びつける媒介であるという理解に基づいています。移民として異なる文化の間で暮らしてきた経験を活かし、「サードスペース」を主な舞台として、アーティスト、観客、コミュニティの対話を促しています。アクセシビリティを重視し、異文化理解を促進し、意味のある交流を育むことを目指しています。