昨日、一昨日と寒の戻りありましたかが、本格的に春の陽気になってきましたね。昼間はアウターを脱いで過ごせる様になりました。

今週店内もヘビーアウターは引っ込めて7割が春物に切り替わって春体制はほぼ整いました。そんな良いタイミングで個人的春物の目玉アイテム入荷したました。今日はイタズラトカゲのワイドBDシャツをご紹介したいと思います。

春と秋に1型づつ企画してるイタズラのNew定番。去年の春が夏を意識した企画(シアサッカーチェック)だったので今回は春に着るを意識した企画にしました。

ズバリ今回はデニムです。インスタでも散々この春はデニムが気分とお伝えしてましたが、そんなデニムアイテムのイチオシ。

今回春に着るという事でデニムでも硬さの無い柔らかい仕上がりのデニムにしたいと思って、軽めのデニム生地に加工を入れてもらいました。以前デニムでBDを作った時は色落ちのしていないアメカジ目線の出来るだけ分厚くワークなデニムでしたが、今回はライトで加工とWで初めてのアプローチのデニムです。

マニュアルさんが以前から定番のBDで加工デニムを展開してて、ウチもバルギングfitのを扱っています。その出会いからの着想で、以前からやってみたい生地の企画でもありました。そして個人的デニムの再熱のタイミング、折角加工で生地に表情があるので1枚着メインで着たいのもあったので迷わずワイドで企画しました。

今回細かなお願いをして拘ったのがデニムの加工具合。ここ2年私物のユーズドのオールドGAPのデニムシャツを良く着てて、色落ちデニムの抜け感はやっぱり良いなぁと思っていました。型もBDでサイズも大きめでそんなとこも気分で。でも生地が厚いんですよね。カバーオールくらいのオンスです。タフなワークのデニム。GAPのがアメリカならマニュアルのはフランスのデニムって感じです。以前取り上げたJBのデニムのアレな感じですね。

気分がアメカジならむしろ良い生地なのですが、今はやっぱり着た様にサラッとした抜け感が欲しいですよね。そういう意味ではマニュアルのBDの生地は完全にシャツのしなやかさがあるので生地が立たないで落ちます。オーバーサイズにしてもちゃんと丸みが出て抜け感でるんですよね。

縫製も分厚い生地ではワークミシンになるので縫い代も分厚く角が立ちますが、マニュアルのシャツオンスのモノはドレス縫製が出来るので繊細で身体に沿うのでちゃんと落ちる訳ですね。

ただマニュアルのは加工感がほんのちょっと強くて少し黄色味掛かった色合いでした。汚さもないし、むしろこれはこれでアンティーク調な上品な生地なのですが、僕としては色はちゃんと落ちてて欲しいけど極力古着感は出したくなくてキレイさも残したかったのです。

それは何故かというとデニムだけどアメカジアイテムとして合わせたい訳ではなく、パーカーやスエットパンツの様なストリートアイテムや、グレーのスラックスやリカルドメッサのトラウザーの様な大人パンツを合わせたいイメージでした。

それを考えると変にアジは無い方が良い訳ですね。そんなイメージで加工をお願いしましたがイメージ通り！箇所箇所、しっかり加工感は出ていますが、仕上がりはサラッとしてます。流石なニュアンスのプロ、マニュアルさん！落とし所素晴らしい‼︎

そんな生地に合わせて、ステッチも加工感に馴染むカラーにしてもらってるので目立ちません。が、ドレスミシンではありますが襟と前立ては強引にワークのダブルステッチで仕上げて貰ってるので、ここも狙い通り、いや狙い以上にパッカリング出てます！この生地のオンスと運針のステッチワークでも、パッカリングが出てるのには少し感動しました。

パッカリングというのは写真の4枚目5枚目を見てもらうと分かると思うのですが、ステッチ際のサシの入った様な色落ちの事。全体的にヨーロッパ的なデニムに仕上がってるのに、こういう細かな所はアメリカンワークに仕上がってる。本来の狙いともバッチリ合いました！このステッチワークはやっぱり経年変化が楽しめる生地に相性は抜群ですね。

それともう一つ凄く細かな仕掛けも一つ加えてみました。パッ見では分からない、私的企画ならではの小細工。皆さんお分かりでしょうか？分かった方は中々の服好きですね。

そんな小細工が、ボタンダウンのボタンだけマーブルボタンに替えてます。他のボタンはいつも通りマニュアルオリジナルの貝ボタンです。ボタンで2面性を持たせてみました。

フロントの貝ボタンはデニム素材に敢えて付ける事でドレス×カジュアルのミスマッチな対比を楽しんでます。ここはいつものイタズラらしい手法ですね。

ただ今回、加工生地を使ったのでアメリカ古着の要素も入れたいなぁと。生地や作りにはアメリカ古着の要素は全くなくしたかったので、ボタンでその要素を模索してみました。ただ今回のテーマはワークではないので以前やった猫目のワークボタンの様な直球は違うなと思っていて思い付いたのがマーブルボタン。

僕がイメージしたのが80年代〜90年代のLL ビーンやエディバウアー、ポロカントリーの様なカジュアルアウトドアブランドが作っていたボタンダウンシャツのイメージでした。そんなブランドのカジュアル系素材のBDシャツは大概マーブルボタンが使われていて、その時代のマーブル模様とボタンのサイズを少し研究しまして数あるボタン台帳からこのボタンを選びました。マーブル模様は勿論、サイズ感が個人的にはイメージ通り行きましたね。ボタンのサイズはやっぱり実際のモノに付けてみたいとバランス分からないですからねー。

なので、色々イメージ通り行った自信作であります！着こなし的にはスエットパンツ、トラウザー仕立てのパンツと是非合わせて頂きたい。個人的にはJBのユーロデニムとも合わせたくて、ユーズド×ユーズドのデニムセットアップもやってみたいと思っています。どちらも我の強くないマイルドな色落ちなので全然クドくならないと思いますし、むしろブルーのセットアップなので春らしい爽やかなスタイルに仕上がると思いますね

ワイドは身幅も腕も広いのでインナーにパーカーを着るのも是非オススメ。ONEITAのヘビースエットも難なく着れました。ディージーも良いし、フードリアンも絶対合いますね。完全にシャツの時期になったらスクリーンスターズのヘビーロンTやLIFEのロンTの様なザックリしたサイズ感のロンTとの合わせも良さそう。ワイドは前開きで着るとJKTの様なバランスになるので春先のシャツJKTとしてもオススメで今回のデニムは素材的にもよりシャツJKTとして使って貰えると思います。

この春に1枚シャツが欲しいなあーと思っている方いたら伊藤的には今季イチオシシャツですよ！

itazuratokage
ワイドBDデニムシャツ
¥13,500( ¥14,850 in tax)

それでは、また。大分暖かくなってきました。インナーにはそろそろ春服を着ても大丈夫だと思います。今週からは春服の重ね着楽しみましょう！

ストックマンマーケット調布　伊藤