シャツとインナーに着る為のアンダーウエア
23/08/05
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とにかく毎日に暑いですね〜。お客さんともメーカーさんとも一言目には「暑いですね〜」の毎日です。
先日もメーカーさんとそんな話になりしたが、展示会で地方から出てきた方も皆さん口を揃えて東京の暑さは異常だと言ってるといってました。特に太陽の照り返しがとんでもなく体験した事ない程との事。
確かにそれには僕も納得しました。気温もさる事ながら、太陽光半端ないですよね。これはもういよいよ、生活全般この暑さとどう対峙するか本気で考えないといけないフェーズに入ってきましたね。
今日ご紹介するのはそんな気候に対してもインナーの救世主的アイテム、Manual AlphabetのノースリーブTシャツのご紹介です。
こちらシャツのインナーに着るアンダーウエア。実は結構前々から入荷はしてたものの真夏の時期にブログでちゃんと紹介したいと思って温存してたアイテムなんです。
今週インスタで紹介したワラワラスポーツとJBのリップル素材のタンクトップもインナー提案で良く売れてますが、マニュアルのは肩が出なくてクルーネックのノースリーブ型。袖無しアンダーウエアとしては新たな提案ですね。僕も長い服屋人生でノースリーブは初めて扱ったアイテムです。中々メンズだと無いアイテムですね。
こちらのアイテム、コンセプトがズバリでテーマが、
「シャツのインナーに着る為のアンダーウエア」
シャツからスタートしてずっとシャツを軸としてブランドをやってきたマニュアルがシャツのインナーに着る為に注力して作ったアイテムなんですね。
こういう特化型アイテムってある意味逃げ道のないアイテムなので、ラグジュアリーなブランドではあってもカジュアルではホントないんですよね。
こういう特化型のアイテムって、作り手の考えとかそのデザイナーさんの経験や考えの奥行きみたいなのが見えて僕は大好きです。その道のプロが作る1つの目的の為のアイテムなので、当然僕らからしても新たな発見もあるのでそこに感動する楽しさですね。
前置きが長くなりましたが、アイテムの解説に入りたいと思います!
まず生地は肌当たりと乾きの良さを意識した細番手のサラッとした毛羽のないフラットな生地。
暑さに対しての着心地と乾きの良さを重視すれば化繊を入れた方が良いのですが、今回のは敢えて綿100%をセレクトして生地面と色目の雰囲気を重視しました。
化繊を使うとどうしても透明感が出てカジュアル服との相性は良くありませんし、色味もハッキリ出てしまうので、意外とインナーにした時に馴染むよりは際立ってしまう時があります。
肌当たりと機能面と色味とバランスを取った結果この生地な訳で、非常に良い落とし所だと思います。
次にサイズ感ですが、上手いですねー。インナーとしてシャツの中にちゃんと収まるけど、肌にピタッと触れない絶妙な余白があります。肩も落ちませんし、脇もタンクとかみたいに開き過ぎてない、可動域を妨げないだけの設定で、丈は敢えて短めでパンツインは想定せずタックアウトしたシャツから見えない設定。でも動いてもお腹の出る不安はないくらい。
色々上手いですね〜。普段から色々考えて服と向き合って着ているのがよ〜く分かります。デザイナーさんの経験が出る部分ですね。良い塩梅です。
そして僕も驚きましたし、新たな発見でした。襟元のこなし。VネックとかUネックではなくクルーネックなんですが、襟首のリブを廃しました!
コレ、ボートネックでは見られる仕様ですが
クルーネック(丸首)では中々無い仕様ですね。首周りに収まるリブが無いので普通のTシャツよりは襟首が広いです。でも首周りが広く肌が露出する感じも特に気になりません。でも普通のクルーネックに比べると明らかにスッキリ。上に羽織るシャツの邪魔を全くしない設計です。
インナーウエアとしてはここは重要な部分なのでかなり拘ったと思います。その結果、新たな発想+最高の襟周り実現出来てます。素晴らしい!ここはデザイナーさんの深さが出る部分ですね。
ブランドによって若干の違いはありますが、ボタンダウンのシャツだと第一ボタンを開けた状態だと見えず、第2ボタンを開けると見えてますが、リブが無い分前には下がるので襟元から肌とTシャツの見えるバランスが
半々で最高のバランスです!写真は撮れなかったですが、開襟でも最高の見え具合ですね。
アップなので写真だと伝わり辛いかもしれませんが、それぞれウチの定番シャツ、写真1枚目からイタズラトカゲとバーンズのBD、マニュアルのレギュラーカラーと着てますが、こんな感じ。見え過ぎず、リブが無いから首周りもかなりスッキリして見た目の暑苦しさも無い、かなり良い感じじゃないですか?
シャツのインナー問題って服が好きな方は春夏には特にぶち当たる課題だと思います。お気に入りが見つかっても最初の1シーズンは良いけど、リブがあるとどうしても襟周りのバランスは伸びて変わってきます。だけどマニュアルのはリブが無いので襟周りの型は変わりません。しかも丁寧に裏バインダーで補強も入ってるので尚更です。
僕も本当に本当に色々試して来て、運良く伸びないTシャツで色を見せる様のは幾つかありますが、適度な余白のあるインナーってやっぱりタンクになっちゃうのでこうやっては襟元から覗かせられません。
カラーは安定とホワイトとマニュアルらしいアンニュイなライトグレー。ノースリーブだとシャツと身体の間は完全に取り持ってくれて、脇は全開なので明らかに涼しいです。いつもインナーにTシャツしか着てこなかった方だったらきっと驚く程違いますよ。この点が最初に触れた夏の救世主的な存在たる所以です。
正直ほぼ見えない下着と考えたら安くはありませんが、シャツ着る時ってお出掛けの時が多いと思うのでそんな時に出掛け鏡の前で迷う必要がコレでなくなります。そう考えたや一枚だけでいいので、こういうインナー特化型アイテム持ってると心強いですよ。
我慢は身体に毒ですが、オシャレもちゃんとしたい。そんな方にも是非取り入れて頂きたいアイテムです。
Manual Alphabet
インナーノースリーブT
¥5,000( ¥5,500 in tax)
ホント毎日ヤバい暑さですから、くれぐれもお身体ご自愛ください。来週からお盆休みの方も多いと思います。無理せず服も楽しみましょうね!
ストックマンマーケット調布 伊藤