マニュアルの方法論で作るワークJKT
23/10/28
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今年は気候が暖か過ぎて、店のラインナップの移り変わりもかなりゆっくりでしたが、店内からTシャツ、ショーツは完全に無くなりやっと完璧な秋体制です。
来月には冬モノも入れてくと思うので、11/中までにニット類が揃って、11/末までにアウターが揃って冬体制になっていく予定です。今季も入荷の遅れてるアイテムが多いですが、この陽気だと丁度良いくらいかもしれませんね。
そんな秋体制万全で今JKT類がかなり充実しています。先週の砂永ブログでご紹介しましたが、今季はずっと模索してたデニムのGジャンも遂に解禁。コーデュロイやモールスキン、ダックの様な秋冬素材のワークJKTやテーラードも揃ってて、JKT類はかなり選び応えのあるボリューム感ですよ。
実際10月末でこの陽気ですから、冬に突入してもこの辺のJKTで重ね着すればいけそうな感じですよね。この暖冬も良い方に考えれば来年だと楽しめる時期が短かった重ね着が長く楽しめる良い面もあります。
実際例年ならJKTやスエットを着て時期ですが、ロンT×シャツだったり、シャツ×ベストで過ごせるのでそんないつもなら時期の短い着こなしを大いに楽しんでます。
この流れで行くと冬の前半はアウターに頼らないでJKTにニットやスエットでもいけそうだし、今季入れたGジャンはどれもビックサイズなのでフリース×Gジャなんてイレギュラーレイヤードも楽しめそうです。
そんな訳で今年のアウター枠はこの辺JKT類から選ぶのも手かと思います。近年はホントこの辺ねJKTをメインで着る時期が短かったですからね〜。今年はいつもより長い期間楽しめそうですよ。
前置きが長くなりましたが、今日ご紹介のJKTはコットン製ですが総裏地なので冬までいける仕様JKTで、今年なら真冬まで行けそうなJKT。
Manual AlphabetのドリルツイルワークJKTです。
先シーズンもリリースされましたが、マニュアル的なワークJKT。前回はコットンキャンバス地のハンティングJKTデザインでしたが、今回はフロントフラップ付きの2ポケのワークJKTデザインでリリースです。
ワークJKTでもカバーオール的な労働者ウエアというよりは、ウールやダック地でよくある木こりのロガーウエアの様なシンプルな仕様です。
素材はドリルツイルというツイルでも1番太い糸で織り上げた綾目の畝の太い素材で、襟もコーデュロイというがどちらもロガーJKTらしいセレクトですね。
ただ、襟が台襟無しでテーラードのラペルの様なこなしになっていたり、縫製も屈強な2本針3本針のワーク縫製ではなく折り伏せ縫いのシャツ縫製だったり、アイテムの佇まいは男臭いラギット感は無く非常にクリーンな仕上がり。今回は前回よりも型に対して更にマニュアルらしいアプローチ。
僕個人的に、この型に対して別の作り方でアプローチするアイテムっめホント昔から大好きで。アメリカンなアイテムをキレイに着れる様に仕立てたアイテムには特に目がありません!だから好み的にドンズバです‼︎
そんな趣向から、カラーリングはより元になったロガーJKTらしいブラウンのみでセレクトしました。材料はアメリカンで組み立てが日本らしい凄く良い塩梅の配分の仕上がりですね。
サイジングは良い感じに今っぽくて、太めのやや丈短でタップリとしたサイジング。でもアメリカのとは違ってパターンもちゃんと立体感だし、丸みのあるオーバーサイズなのでこの素材とカラーでも野暮ったくならないです。その辺は流石はマニュアルさんですね〜。
総裏地仕様なのですが、裏地もコットンを使用。化繊の裏地に比べると多少重くもなるし滑りも悪くなりますが、製品の重厚感はしっかり出ます。単純に分厚くなるからという事もありますが、コットンは水を通すと縮むので表地と裏地の生地の厚さが変われば縮率の差も出ますね。そうして起こるフォルムの膨らみ。コレが良いんですよねー。
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詳しくは店頭でお話ししますが、秋冬ならではの仕様で僕も大好きな作り方です。この仕様ならではの丸みのあるフォルムってあるんですよね!今回の様に表地がドリルで厚手だと余計に差が出ますから、より良い感じになりますね。
そして最後にプライス!国産、コットン100%で総裏地でこのプライスです。前回ご紹介した紺ブレ同様、超グッドプライスですよね。裏地無しだったら妥当ですが、総裏地でこのプライスは素晴らしいですね。
カバーオールは持ってて近いテイストで少しキレイめなの欲しい方や、一重とアウターは持ってるけどその間が無い方、暑がりで年々アウターの出番が少なくなってる方、真冬でもしっかり重ね着を楽しみたい方、なんかには非常にオススメのJKTですね。
気付いたら2回連続でマニュアルさんのJKTを紹介してますね。インポートは勿論、国産レプリカブランドもプライスが鰻登りする中、国産シャツブランドはプライスに関して凄く頑張ってると思います。小ロットのものつくりはシャツの生産背景が1番体制が整ってます。それが今の状況で功を奏してきましたね。
世の中の円安と物価高は、生活必需品とはいえ結局は趣向品である服は本当にモロに打撃を受けて、シーズン毎に値上がりを繰り返してる状況でもそのアイテムに見合ったプライスかどうかというのは非常に大事だと思います。
今後もフットワークは軽くこういったプライス以上の価値のあるアイテムを選べる様に頑張りたいと思います!
Manual Alphabet
ドリルツイルワークJKT
¥25,000( ¥27,500 in tax)
それでは、また。まだガッツリ重ね着ができない分、中間アイテムを思う存分使って楽しみましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤