しかし今週はずーっと暑かったですね〜。やっぱり35℃を超えると暑さのモノが違いますね…。今週は落ち着くと良いですが、ってか落ち着いてもらわないと秋服が着れないので服屋的に困りますね！

今日のブログは今週の月曜〜水曜までインスタで特集した、バーバリアンの別注ワイドラガーシャツについて全体的なまとめ+制作秘話的なお話し(そんな大袈裟なもんでもありませんが…)なんかを交えて、インスタだと語り足りなかったので、今一度ブログでも語りたいなと思っています。もう少しバーバリアンネタにお付き合いくださいませ！

調布店でのバーバリアンの別注は、フードリアンのパタゴニアP6ロゴカラー〜同じくフードリアンのフードインナーボーダー〜Vネックベストと、丁度2年周期で企画が続います。そして今年が前回から2年目の別注イヤー。無事別注周期を途絶える事なくオーダーして納期通り店頭にも到着いたしました！

毎回思うのですが、やっぱりバーバリアンの別注は楽しいですね〜。ホントに細かい所まで色柄、パーツも選べるので、色々な所に自分らなりの考えや狙いを反映出来て考えてて楽しいし、実際そんな色々個人的思いの詰まったアイテムが形になって上がってくると喜びもひとしおですね。

20枚そこそこでここまで色々と仕様をアレンジ出来るアイテムって世界でもバーバリアンだけ。そんな生産システムと生産国を変える事なく30年以上やってきた事はホントに凄い事です。これからも無理ないペースで続いて行きたいなと思っています。

そんな今回の調布別注モデルですが、インスタで一通りカラーやパーツについては解説してるので詳しくはそちらを見てもらうとして、ここではサラッとご説明します。

型は、襟付きのバーバリアンのシグネチャーモデルのラガーシャツをベースに、カラーはボトルグリーンをベースにホワイト×ネイビーのカレッジゲートというシンプルでユニフォーム的なデザインのボーダーパターンです。

袖のリブと襟裏の杉綾テープとラバーボダンはネイビーに統一。襟はボディと同じコットンジャージー生地でボディと同色のボトルグリーンにしています。

今回の別注ポイントとしては大きく2つポイントがあって、１つがこの共地の襟の仕様です。

今までラガーシャツの襟に使える生地はツイル生地(厚地のシャツ生地)しか使えず、カラーも主要なユニフォームカラー5色と決まっていましたが、今季より新たなにボディと同じ生地が襟にも使える様になりました。

コレは僕も別注の相談に伺った時に初めて知った追加項目で、個人的にはずっと待ってた仕様でもありました。今までスタンドカラーの型だと使えていた共地襟ですが、普通の襟にも使えたらなーとずっと思っていたんですよね。

この、襟にもボディと共地が使えるメリットとしてはまず、襟のカラーをボディのベースカラーやボーダーのカラーと完璧に合わせられる事。コレは画期的です！今までのツイル地の襟だと色も限定されるし、やっぱり織りの生地が着くので当然ボディの編みの生地とはカラーも質感も違ってきてしまいます。まぁそこがラガーシャツらしい仕上がりになる訳ですが、逆を言えば仕上がりがどうやってもラガーシャツの範疇を越えられないつまらなさもありました。

それともう一つ、ツイル地の襟だと洗い込んでいくと生地の張りが無くなって襟が跳ねてしまうんですよね。コレも僕はずーっと気になってたポイントで悩みの種の一つでもありました。

この悩みも共地襟にする事で襟も大分分厚くなって(襟部分はボディのジャージー生地が2枚重ねになってます！)、フニャフニャになる事も跳ね上がりの可能性もゼロです。

あとボディから襟までの生地の繋がりに一体感があってラガーシャツらしさも抑えられるし、ニットポロの様な見た目のキレイさもUPしました。コレも凄く良いポイントですね。


そして2つ目の別注ポイントがサイズバランスの変更です。

コレも以前は出来ない仕様だった着丈のカットを施しています。ベースは、サイズ感が大振りなカナダ本国のクラシックフィットをベースにそれぞれのサイズから着丈を2インチ(5センチ)短く仕上げています。

元々、型を久々に王道のラガーシャツにしようと思った時、ラガーシャツをオーバーサイズで着たいなというテーマがありました。

それで色々リサーチしていたところ、僕もインスタでフォローして定期的にチェックしている大阪のセレクトショップさんでそのアイテムはクルーネックでしたが、XLとXXLの2サイズ展開のオーバーサイズ提案のアイテムを見て、なるほど！サイズUPか！とアプローチの仕方は決まっていざメーカーさんへ別注の相談に行きました。

そして、その大阪のお店の別注アイテムの話を聞いたところ、そのモデルは着丈もカスタムして通常より短く仕上げているとの事で。実際サイズUPした時に着丈の長さは気になっていた所だったので、コレは決まりだ！と今回の着丈2インチカットの仕様に決めました。

今までまさかそこまでのカスタムは出来ないと思っていたので、ウォッシュ加工をして限界まで縮めるか、別業者に出してカットしてもらうかだな〜と思っていたので、コレは襟の仕様同様かなり有難いカスタムです。恐らく今までそんなカスタムをやろうと思った人がおらずで、この大阪のお店さんがこじ開けた新たなカスタム次項じゃないかなーと思っています。そのお店さんに感謝ですね！

着丈を大胆に2インチカットする事で目指したのはワイド×ショートのバランスで、身幅に対して丈が短いかな？と思うくらいの少し歪なバランスにしてラガーシャツの新たなバランスを生みたいなと思いました。

ショーツで合わせても、テーパードパンツ、ワイドパンツで合わせてもこのワイド×ショートは間違いないバランスですね。ベースをカナダのクラシックフィットにしたのでワンサイズUPしただけでもアームもしっかり太い。ラガーシャツの型は袖にしっかり目のリブが付くので袖が長くても全く問題なくしっかり溜まってくれます。この袖の溜まり感もイメージ通り凄く良い感じになりました。

僕も初めてバーバリアンのXLを着ましたが、今まで着てたMLの時は袖のリブの締まりがキツくてシャツの袖口を出すのも大変でしたが、サイズUPしたお掛けがリブもかなりユルイです。これならストレス無く重ね着も出来そうですね。これも嬉しい誤算でした。

やっぱり直接メーカーさんを訪ねて、その道のプロに実際色々話を聞くのは大事ですよね。当たり前の事ですが、改めて足で稼ぐ大事さを痛感しました。

カラーリングは僕がバーバリアンのカラーの中で1番好きなカラー、ボトルグリーンにホワイト×ネイビー、僕的に超鉄板カラーにしました。やっぱりバーバリアンのボトルグリーンは最高ですね！前回のVネックベストとグリーンの色合いは違いますが、色構成は逆配色にしているのでベストお持ちの方も被らずシリーズ的な流れも考えました。ベストお持ちの方は同じシリーズなんで今回のラガーシャツも是非買ってください‼︎(笑)

DC WHITEのトレーニングトップしかり、今またトラッドなスポーツアイテムが気になってる所ベストなタイミングだと思いますし、ワイド×ショートのラガーシャツはまた新たなバランスを生んでくれます。服好きの皆さんは間違い無くマストアイテムになると思います。是非実物を見て試着しにいらしてください。お待ちしております！


BARBARIAN
ストックマン調布店別注ワイドラガーシャツ
¥16,000(¥17,600 in tax)


それでは、また。週明け気温が落ち着くと良いですね。早く秋服全開で行きたいですね〜。


ストックマンマーケット調布店 伊藤