今週は砂永blogです。
だい〜ぶお待たせしてしまいましたが無事に届きました。東洋エンタープライズより実名復刻ラインのHEAD LIGHTの新作オーバーオールの紹介です!
(カバーオールも入荷していますがそちらを合わせて書くと大変な事になるのでwそちらは後日インスタで紹介させてもらいます)
HEAD LIGHT
B.D LOW BACK OVERALLS
¥35,200 in tax
今回のオーバーオールで注目して欲しいのは目を引くビブの部分です!こちらはHLが1936年に特許を申請し1939年に取得するも戦火の影響で50年代にようやく実装される事となった「セーフデポジットポケット」を搭載したモデルの再現です。
写真の三枚目のフラッシャーまで再現する東洋クオリティーにも驚かされますが、四枚目の写真のとおりパッチポケットが一枚ベーんと縫い付けられてればいい所にZIPでセパレートされた左右非対称のポケットが並びます!
左右ともにポケット口はスナップで止められ、右手でアクセスしやすい左側にはペンポケにウォッチポケットまで付いています。しかも、スナップ開ければ右と同じ容量のポケットにちゃんとなっていますからね!さらに中央のZIPを開けたら左右のポケットを合わせた空間の大容量ポケットになるので、ここだけで四枚の生地が重なり合うとてもめんど…贅沢な作り
SAFE DEPOSIT=貸金庫 と名付けられたポケットはその名前に恥じない堅牢ぶりですね。個人的にはここまでやらなくてもと感じてしまいますがトコトンやるひたすらに足し算な姿勢にアメリカを感じます。
時代背景ま調べたら1929年からの世界恐慌の真っ只中でこのネーミングも皮肉が効いていていいですね!
少し脱線しましたが今回のモデルは貸金庫ポケットを搭載した中でもごくごく稀に存在し、東洋でサンプルを保管しているZIPのヘリンボーンテープが鮮やかなレッドの個体。通常はデニムとカラーを揃えたネイビーの物なので、デザイナーさんの考察では企業または個人での別注個体でわ?と話してくれました。
なんでも当時のカタログが見つかっているのに、この個体は掲載が無く。たまたま見つかった実物以外には全く知られてなかったかなりのレアモデルだそうです!
自分も古着屋さんでZIPテープがグリーンのオーバーオールを購入。ネイビーやレッドよりも貴重だろうと考えていましたが完全にレギュラーしかも中国のZIPメーカーだった訳です。無知とは怖いですね…
でもそんな古着に詳しくない自分からしたら、この鮮やかな挿し色もZIPも新鮮!ヴィンテージという響きからくる固さを軽くぶっ壊すインパクトがありました。だって完全な作業着の時代に濃いデニムの色に映えるレッド…ファッションなんですよね!センスの光る別注!
11ozと生地もやや薄手の為、真夏は分かりませんがまだまだ着てもらえます。背中側はベルトの下部がエラスティックパーツが採用されかなり動き易く、また背面に生地のないローバックタイプなので熱もこもりにくくなっています。
エラスティックパーツにHEADLIGHTって印字が妙に現代的でフロントのコテコテ感とのギャップも服として面白く、バックプリントのアイテムとの重ね着も楽しめるいいとこづくし!
朝晩、日中の気温差がまだまだ大きいこの時期はスウェットやフーディに重ねてしまうと身動きがとれなくなる。なので、バックプリントのロンTに重ねて薄い上着やシャツと合わせるのがお勧めです。上着のフロント全開で覗くビブの感じが新鮮でシンプルになりがちな薄手のスタイルにいい具合のスパイスになってくれます。
レプリカメーカーが本気で作ったオーバーオールなので見た目のアメリ感強め。ですが、服としては実はかなり着やすいモデルをピックできたと思います。
シンプルになればなるほど存在感を増すアイテムなので、重ねて楽しめるこれくらいのタイミングでチャレンジしてみて下さい!ベストと同じで初めは少し照れくさいけど慣れるとすごく着こなしの幅を広げてくれるので、普段から履きなれているデニム地での久しぶりの仕入れは自分で自分を褒めてあげたい!
結構サイズレンジは大雑把でW34位までの方なら履けちゃうワンサイズでオーダーしましたが、見ての通りそこまで太く見えません!やっぱり作業するうえで余分な生地は邪魔になるんでしょうね。いい意味で普通に履いてもらえます。
是非ともチャレンジお待ちしてます!
大物到着!HEAD LIGHT BD OVERALL
25/04/12
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