Tieazy more variation 本日から!
25/08/09
83
いよいよ本日からスタートしたTieazy more variationイベントですが、初日から早速見に来て頂いたティージーファンの皆様ありがとうございました。お陰で良いスタートが切れました!期間中売れてしまった分も可能な限りフォローしていく予定ですし、まだまだ月末まで続きますので、皆さんのタイミングでお待ちしてますよー。
ティージーを運営しているクレセントグースさんとはかれこれ10年以上こお付き合いで、ティージーのカットソーは僕らのスタイルを作る上で無くてはならない、基本のキのアイテムです。お店で出会って仲良くなったお客さんにはまず1番最初にオススメするアイテムですね。なので、このブログをご覧の皆さんも実際一枚はお持ちではないでしょうか?僕も半袖長袖、色々と10枚近くは持ってると思います。
少し個人的な昔話も入ってしまいますが、今回は伊藤的なティージーというブランドについて思う事を語りたいと思います。
僕が熊谷から調布に店舗が移動になった10年前、勤務が路面店(熊谷)からインショップ(調布)になって環境の違いで当時最初はかなり苦労しました。
路面店はお客さんの方から何かを求めてわざわざ来てくれる方が多かったり、お客さんがお友達や後輩の方々を連れて来てくれたりとかなり有難い環境だったので、割と店の色を出し易くむしろアイテムの我が強い方がお客さんも喜んでくれる環境でしたが、
インショップは周りに沢山お店があって、皆さん何かのついでに目的もなくフラッと立ち寄ってくれる方が多いので、店の色は必要ですがそれらが濃すぎてもダメな環境。
ファッションに関してだけはかなり我が強かった自分としては、このギャップに最初は苦労しました。そもそもお客さんのお店に来る心構えが違う訳ですね。
今思い返せばりそんなインショップの環境の中で、初めて僕の我とフラッと立ち寄ってくれるお客さんとの間を取り持ってくれたのがティージーのカットソーだったと思います。
それくらいティージーのカットソーってパッと見た目ただけでフラッと寄っただけの方々心を鷲掴みにする見た目のポップさと、手に取った時の何か違うぞというアイテムのオーラに➕着心地、物持ちの良さが付いてくる製品としての安定感があるんですよね。だからこそ、インショップでも早くから根付いたし、女性のお客さんからも支持されました。
ティージーのボートネックを始めた事で、僕らが提案したい重ね着スタイルだったり、差し色だったり、シャツとの組み合わせスタイルだったりがすんなりと聞いてもらえて逆に喜んでもらえて、その後お店のファンになってくれた方も確実に増えました。特にティージーのおかげで服好きの女性のお客さんも増えましたね。これも路面店ではほぼ皆無だったので、僕の販売員人生の中でも新たな扉を開いてくれました。
ティージーというキッカケがあったお陰で店のファンが増えて、その方々のお陰で今店頭でも人気のモダクトやマニュアル、バーラップやワラワラ、その他インポートウエアの様な、本来インショップでは中々ハマらない解釈にやや難易度の高いブランドも普通に浸透したのだと僕は思っています。なので、僕にとっては恩人的なブランドなんですね〜。
でも何故、ティージーのカットソーがそんな存在になれたか?それはきっとティージーを作っているクレセントグースさんの会社としての歩みの経験と、実際に作っている工場とのパートナーシップの賜物だと思うんですよね。
クレセントグースさんは、もう20年以上宮城県仙台市を中心に僕らと同じ様な業態のセレクトショップを数店舗運営してきた会社なんです。現在もメンズ・レディース、インポートからアウトドアアイテムまで、様々なアイテムを展開されています。
ブランドを始めたキッカケは東日本大震災。今もそうですが、日本の工場は規模も小さい所が多くて元々高齢化が進んでいた工場がほとんどで。そこに訪れた震災。特に東北は多大な被害を受けた訳で、当然復興機運は高まったものの現実的にそれを機に廃業せざるを得ない工場の現状もありました。
そんな東北のものつくりの現状を目の当たりにして、何とか力になれないか?という思いから始まったのがティージーなんです。僕らも同じセレクトショップを運営してて、正直あの時期は思う様な営業も出来ず、自分の店の事で精一杯でしたがそんな中、人の為に外に思考を向けられる事ってホント凄い事ですよね。
まず考えたのが、工場が一年間生産の波が無く作れる定番品を作る事。そこで考えたのが、ファッション的には普遍的なアイテムだけど国産でしっかり定番品として作っているメーカーが無かったボートネックのカットソー。
コレは熊谷時代から僕もずーっと感じていた事でしたが、ボートネックのカットソーってこれだけ世の中的に定番なのに、あのブランドの一強なんですよね〜。
でもそのブランドはTheが付く純インポートアイテムで、それが故に間違いないけど服好きとしてもう少し変わって選択肢も欲しいし、何よりインポートウエアは気が効かない!洗うと縮むし、やっぱり着心地がよろしいとは言えません。まぁそんな、いつまでも変わらないプリミティブな部分があるのもインポートの魅力だし惹かれるのですけどね。ただ歳を取ると着心地って最重要事項になります。
自分も歳を取ってそんな疑念を持ち始めた時な出会ったブランドでもあります。やっぱり日本製、しかも長年セレクトショップを運営してきた中で培った、こうだったら良いのにっていう痒い所にも手が届く感じ。僕にはメチャクチャ刺さりました。とにかく当時ありそうで無かった、色々気の利いたきっと着たら良い事しかないだろうと予感させる新たな定番感をバリバリ予感させるアイテムでした。
ヤバい…。ここまでもメチャクチャ長くなってますね…。少し巻いていきます。
そんなアイテムが生まれたのも、まず服を売る現場の方々が立ち上げたブランドって事が大きかったと思います。
そして、工場復興が1番の目的だったので受注に関わらず一定の数量のアイテムを作った事。それによってメーカー在庫がしっかり揃ってて、我々店としても定番として安定的にお客さんに提供できた。ココも凄い事なんです。今ホント在庫を持つメーカーって無いですし、それを震災の1番大変な時期に新たに始めた訳なのでそれも凄い事。
それらの動き出しの発端が全て外の要因からというのがクレセントグースさんの素晴らしい所なんですね〜。世のため人の為的な事ですよね。だから未だに小ロットで別注も引き受けてくれるし、何なら先方から積極的にやりましょう!提案頂けます。それも少しでも店の為に力になりたいという思いから。こうやって時代の流れが目まぐるしく変わってる今でも1ミリも変わっていません。僕の座右の銘、『継続は力なり』を正に体現しているブランド。
それを継続してるのもやっぱり人の力だと思います。
僕的にはウチの店もスタッフ力には中々の自信がありますが、そんな僕らからみても、いつも純粋に商品や僕ら顧客に向き合う姿勢。とにかくいい人過ぎる人ばかり!そこは残念ながら完敗です…。
だからこそ、工場さんとも最高の関係が築けてるんでしょう。それを15年近く経った今も変わらず継続なさってる。継続は力なり!ホント素晴らしい会社さんとブランドなんです。メチャクチャべた褒めですが、全て事実ですからね!
やっぱりそこは私的な欲じゃなく、常に誰かの為に動いている事が大きいのだと思います。そんな会社には同じ様な志しの方々が集まってくるもの。
実際、今ウチを担当してくれている営業のKさんは自分の経験を広げる為に一度違う業界にチャレンジされて、一回りも二回りも大きくなられてまた戻ってこられました。やっぱりそういう会社って良い会社って事ですよね。って事はある意味ウチの中島のケースも同じだから、ウチの店も中々って事かなー(自画自賛すいません!)
ティージー製品の力強くでも優しい所はそんなクレセントグースの皆さんの人柄が出てるんだと思います。そんなプロダクトって中々ないですよね!でもティージーには確実にそこは感じるんです。
そんなクレセントグースの方々と工場の職人さんが数年掛けて作ったNew定番生地、HDCSコットンライト。是非体感しにいらしてください!コレは性別年齢関係なく誰が着ても良い生地だし、良いカットソーだと思います。
ホントは今回のブログはティージーの色物って毎回カットソーの色合いが最高だよねーという事について、生産背景も含めてお話しするつもりでしたがあまりにも自分のティージーというブランドとティージーの製品に対する思い入れが強過ぎて、メインの話題には全く辿り付きませんでした…。
その辺はまた月曜からのインスタで細かくお伝えできればと思っています。
超長くなってしまいましたがお付き合いありがとうございました。ここまで色のバリエーションを見せられる機会は中々ないので、是非そんな背景を踏まえてティージー製品に触れてみてください。きっと作っている向こう側の方々の顔が見えてくると思いますよ。
在庫状況にもよりますが、8/31までは続けたいと思っていますので、皆さんのタイミングでお待ちしいます。
それではまた。きっと今日からお盆休みという方と多いと思いますが、沢山服を楽しんでくださいね!
ストックマンマーケット調布店 伊藤