前回、砂永ブログが別注フードリアンの件で繰り上がりになりましたので、自分のブログは凄く久々な気がします。
お陰様で別注フードリアンは、完全に内輪ではあるものの大好評で、やった甲斐があったな〜としみじみ思います。
フードリアンは個人的にも凄く思い入れのあるアイテムなので、調布店で展開出来た事がまず嬉しくて、週の半分は着てますね。
いや、しかし、中々なナイスカラー。世界限定20数枚で同じカラーは作りませんので少しでも気になっている方、おりましたらお声掛け下さい。S、Mサイズでしたら若干の在庫がありますよ。
それでは今回、伊藤ブログでは、丁度自分のブログのタイミングで出揃った、sugercane fictionromance 2019A/Wアイテムについてご紹介したいと思います。
今回も驚きの生地、ディテール、付属品の魅力あるコレクションで、どれか1つには絞れなかったので、一通り紹介させて下さい。写真の順番で解説させて頂きます!
まず今回見た目に1番目を引いた、ビーチクロスシャツ。
もう何度もブログでも店頭でも耳にする名称だと思います「ビーチクロス」。
本来ウール生地のビーチクロスを、コットン生地で作れないか?そんな発想から生まれた生地なのですが、
コットンの糸はウールに比べれば細いし、何よりふっくらとはしないので、織りパターンがそのまま柄になってる様なビーチクロスと同じ織り方でやっても当然同じにはならないはずですが…
展示会で説明を受ける前にコレって!と、分かりましたよ。勿論シャツ生地として落とし込んでるので薄いですが、表面の雰囲気はビーチクロスです。
僕個人としては、ビーチクロスをコットンでという発想だけでも大好きな感じですか、その発想を理想に限りなく近い形で製品にする力。
これぞレプリカブランドの経験と底力です。
これは絶対に世界レベルだと思います。
こんなアイテムが普通にお店ど扱える事に感謝ですね。
オリジナルにら無いですか、光沢のある杢のバーガンディの色合いもビーチクロスの雰囲気に合ってて最高です。
これは後々伝説のアイテムになるでしょう。
そして次は、ブラックサティーン生地の抜染プリントシャツ。
ベースになったのが、フランスの40〜50年代のフランスのレディースワンピースだそうで、企画の方も唸った生地。
サティーン生地は繻子織りと言って、表面に細かいながら凹凸のある生地です。
この生地に、これ程細かなプリントを入れる事は超絶に難しいそうで、普通にやればプリントが潰れてしまうそう。
そこで、サンサーフのアロハシャツで長年培った技術、抜染プリントにて見事レプリカに成功。
こちらはいつものアメリカンビンテージとは違ったアプローチのアイテムで、
レディースアイテムをメンズアイテムへ落とし込む、これも今までにないアプローチです。
しかも、ワンピースをシャツに落とし込んだ訳ですが、背中のギャザーであったり、カフスの付け方であったり、襟の型、ボタンなどなど…
ワンピースのディテールがふんだんに盛り込まれています。
生地をレプリカする事も大変な事なのに、当然の様にディテールに至るまて手を抜かない、企画の方の職人魂が垣間見れますね。
今回のフィクションロマンスは全部で4アイテムありまして、本当は全て紹介するつもりでしたが、2アイテムにして予想通りの長文になってしまったので、また次の機会にしたいと思います。
インスタにはすでにアップしておりますのでご確認の上、気になった方には店頭にて存分に語らせて下さい。
架空のアイテムを作ることは、レプリカという概念からすれば無しですし、人の想像なだけに難しくもあります。
ただ個人的には、レプリカブランドが作る、この様なカテゴリーをずっと待っていました。
長年のレプリカの技術が、洋服に生かされた瞬間な訳で、今まで目で見て楽しむ部分も多かったレプリカ服が、実際に着て楽しめる服になった訳ですよね。
僕はデザインされた服よりも、ディテールが宿る服の方が断然惹かれます。
こんな服を自分の着こなしやアイデアでファッションにしていくのが楽しいです。
それを1番体感出来るのがフィクションロマンスの服ではないでしょうか。
これからも、僕達のまだ見たことのないディテールを宿した洋服を見せてくれる事を、大いに期待しております。
それでは、また。今週も洋服を楽しみましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤
2019秋のフィクションロマンス
19/10/26
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