センス際立つ製品
20/02/01
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丁度今日から2月に入って、いよいよ真冬到来の時期ではありますが、そろそろ春物も入り始まって、ホント徐々にですが、お店は変わっていきます。
2月が終わる頃には大分アイテムも入れ替わってると思うので、今月からは徐々にですか、インスタでも新たなアイテムをご紹介出来ると思いますので、お楽しみに!
今回のブログでは、冬のセールの時に便乗して入った春にも使えるJKT、今回のセールでは特に大活躍だった、ジョンブルより、
『ベルトコート』をご紹介します。
コレ、単純に見た目が、かなりイケてます。
ウチには珍しく、少し尖った、凄くカッコイイJKTです。
型は、トレンチコートの様な、前合わせがダブルになった、膝丈のコートタイプ。
素材は、ポリエステル65%、ナイロン35%の高密度素材を製品染めしています。
まず、目を奪われるのは、シンプルなデザインながらも際立つ、ナイロンテープのギミック。
ウエスト部分にトレンチのウエストベルトの役割を果たす、細身のナイロンテープが走っていて、襟、両袖口にも同様のナイロンテープが付き、スナップボタンで取り外し出来る様になっています。
注目すべきは、このナイロンテープの素材感と細さ。
粗野で、腰に巻くには細いテープ。そこにリアルなミリタリーウエアの無機質感が漂っています。
この一見細くてコートにはミスマッチ感のあるナイロンテープのチョイスによって、
1つの見方としては、ミリタリーのリアルなメンズ服、
もう1つの見方は、デザインが際立ったモードな服にも見えます。
これはサンプルの無いデザイナー自身が作った服ならではの、チョイス、ギミックで、久々に痺れました。
そして素材感も非常に独特で痺れます。
ポリエステル×ナイロンの、ポリの方を強くして、シャツ生地のタイプライターの様な生地目が全く見えない様な高密度に仕上げる事によって、化繊とは思えない、もの凄く肌触りのしなやかな生地に仕上がっています。
そんな生地を敢えて製品染めする事により、素材の目が更に詰まることで、先染めでは出ない独特なシャリ感も表現しています。
他では見た事の無いスペシャルな生地ですね。
そこに、これも敢えてですが、やや太番手のステッチ糸を使用しパッカリング(ステッチのシワ)を強調。
これはジョンブルの得意技ですが、本来は厚地の製品に施す手法ですし、滑りが良く、糸の太いミシンで縫うのが難しい化繊の製品にやってしまう辺りは流石ジョンブルですね。これはかなりの高度なテクニックだと思います。
このパッカリングのお陰で、製品に動きが出て、やや尖ったデザインも、ワーク、ミリタリーと同様なアイテムとして使えるので、普通に使い易くなります。
おそらくデザイン=なバックサテンやヘリンボーンの様なミリタリー生地で作ってもカッコ良い際立つデザインだと思いますが、
そこを敢えてポリ×ナイロンの様な化繊で作る事で、化繊=アウトドアなセオリーを覆して一層際立つ製品に仕上がっていると思います。
軽くて風も通さないので、着心地も良く、長いシーズンが楽しめるというのも化繊にしたメリットですね。
そしてこの製品の、1番自分が凄いなと思ったのが、軽くて厚さも無いのでそうは見えないのですが、実は総裏地付きなんです!
裏地には、より滑りの良い裏地用のポリエステル生地が全面に張られてる事で、滑りがより良くなりインナーを選びませんし、
裏地が付く事で表地の縫い目も隠れるので、引っ掛かりもなく、確実に着心地が良くなっています。
これは着てみて思ったのですが、2枚仕立てになっている事で確実に保温力もアップしています。
パッと見る薄く見えるので、これは冬は完全に無理かな?と思いきや、インナーの重ね着次第では冬も確実に行けますね。
ロングコートは腰回り広いので重ね着が楽しい服なので、この製品は軽くて裏地付きなので、特に重ね着が楽しめそうです。
写真の様にインナーにダウンも持ってくるコーデは是非オススメな重ね着。
素材も凝って、ロング丈。さらに裏地付きなので、正直プライスは結構張りますが、実はこちらも冬のセールで便乗して買付けられたセールアイテム。
しかも、結構驚きのプライスで、そこまで頑張らずともトライ出来るプライスななっていますよ。
奥の方にひっそりと展開しているので、気になった方、お声掛け下さいませ。
間違いなく、セールアイテムとしてはスペシャルな良品ですよ。
それでは、また。今週も洋服を楽しみましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤