そろそろ2月も終わりに近づいて、一気に花粉も飛び始めたようなので、そろそろ季節も変わりそうですね。

お店にも一気に春物も入荷して来て、今週新作春物コーナーも増やしまして、ようやく春物を選んでもらえる体制か整いましたよ〜。


そんな訳で、今週からは新作ご紹介したいと思います。


春物新作一発目のご紹介は、ジョンブルのナイロンカバーオールにしたいと思います。


昨年の秋モノでカバーオールのディテールを織り交ぜたテーラードをリリースして、久々にジョンブルらしいアイテムが登場したと、その時ブログでもご紹介しましたが、

今回のナイロンカバーオールも、その流れに沿った、ジョンブルらしい良品ですよ！


型はカバーオールらしい4つポケで、太番手の糸によるチェーンステッチの2本針仕上げで、得意のパッカリングもバッチリ効いています。

チンスト、台襟無しで、カフスも1ボタンと、ココはゴリゴリ感が無くて軽い仕上がりになっています。


まず、こちらの注目ポイントとしては、アイテム名が示す通り、今回の素材はナイロン100%で仕上げています。

前回の秋の時はポリ/コットンのユニフォームっぽい生地だったので、今回のナイロン100は素材に意外性がタップリ。面白いチョイスですね。

ただ敢えて目の粗いガサガサしたナイロンを生地で染めてムラ感を出して、色味もワーク、パッと見はコットンダックの様に見えます。

なので、見た目には突飛な意外性は無く、着て触って初めて分かる意外性。

あくまでも素材選びだけを外して、その他はワークにしっかり寄せてる訳で、こんな所がジョンブルらしいし、グッとくるポイントでもある訳ですね〜。


素材の意外性というところをピックアップした場合、普通であればその意外性を際立たせる為に、アウトドアっぽいナイロンでワークウエアを作る手法になると思います。

しかし、そこはナイロンという素材は際立たせず、敢えてワークに寄せてる。

素材使いで面白いアプローチはしていますが、普通にそれらしい服に収めてる訳で、自分はこんな服に目がありません。


サイズバランスにも一工夫ありまして、ワークウエアの無骨さを和らげる為に、肩はやや落として丸く仕上げて、身幅に対して、丈は短め設定。

Gジャンとカバーオールの中間の丈で、このバランスは新しいと思います。凄くイイです。

同じ素材のパンツもあって、セットアップでも組めるのですが、上下で合わせた時に更に最高のバランス。丈の設定が効いてます。


このバランス感覚も、流石ジョンブル。
やっぱりセンスのあるブランドです。


このアイテムで、このプライス。


普通だけど実は違う。


このキーワードが揃えば、僕の考える『良品』決定です。


長年の仕入れの経験的に、コレは買い逃した時に「あの時買っておけば良かった〜」となるアイテムです。

気になった方、是非今のうちに見にいらして下さい。そしてお時間あればセットアップで試してみて下さい。


きっとシビレますよ〜。


そう言えば最後に、前回の岡崎ブログ、非常に良い内容でしたね。

まだ読んでいない方いたら、是非読んでみて下さい。自分もホント同じ事を日々思っていて、オシャレを頑張るというよりも、服を楽しんでくれる人がもっと増えたら嬉しいな〜と思っています。

合わせ易さだったり、似合うか似合わないかよりも、コレを着てみたい！こんなスタイルやってみたい！の様な直感を大事にした方が意外と良い結果が生まれたりするもんです。

そんな直感を感じてもらえる様なセレクトや、提案をするのも僕らの使命ですから、改めてプロとして服を頑張ろと思いましたね。

あの若さでなかなか頼もしい奴です。


それでは、また。今週も洋服を楽しみましょう。


ストックマンマーケット 調布 伊藤