昨今、なかなか良くない状況が続きますが、そんな中でもお店に足を運んでくれる方々、本当にありがたいです。ありがとうございます。

特に最近はこのブログと、インスタのレスポンスの速さが凄くて、驚きと共に、いつもマメにチェックして頂き、やり甲斐もバリバリ感じております！これからもより楽しめる内容にしていきたいですね。


こんな時ですが、お店がオープンしているからには、出来る限り万全の態勢は整えてお待ちはしています。無理はせずですが、安心していらして下さいね。

ただ、正直なところ、今お店に行って良いものやら？というお気持ちも重々承知してますので、お電話か、インスタでコメント頂ければ、モノにもよりますが、お取り置き等の対応もさせて頂きますので、その辺はご相談下さい。




それでは、今回はつい2日前、僕自身念願の購入を果たした、英国シューズメーカー、サンダースのMiritary Derby shoseをご紹介したいと思います。


ウチではひっそりと取り扱って3年目。100年以上の歴史を持つ英国靴の名門シューメーカーで、イギリス国防総省の靴の殆どを手掛け、他にも各国のミリタリー、警察のセキュリティーシューズを多く手掛けている名門シューメーカーです。


今回ご紹介する、ミリタリーダービーは、その名の通り、ミリタリーの士官に配給させていたオフィサーシューズのアーカイブをベースに、木型から日本で企画した、ミリタリーコレクションの1番代表的なモデルで、サンダースといえばコレ！なアイテムです。


型は所謂革靴らしい、外羽根のプレーントゥで、爪先にもう一枚革を当てがわれたストレートチップと呼ばれるタイプ。

トゥ部分は、通常2本が多いところをこちらは3本ステッチにて仕上げていて、両サイドの外羽根もトリプルステッチ仕様、このトリプルステッチはイギリス軍のブロードアローに見られる陸海空を表現しているものなのだそうです。


なかなかグッとくるエピソードですし、太番手のトリプルステッチは、見た目も無骨でカッコいいです。


ソールは英国ITSHIDEのコマンドソールを使用。このソールの最大の特徴はとにかく頑丈な所。
 
もともとは登山靴のソールとして採用されていたものでその高い性能からイギリス陸軍軍用靴のソールとしても使われるようになったものなのだそう。


素材はカーフ。カーフにウレタンコーティングされたポリッシュドレザー。

樹脂コーティングによるつよい光沢と深く入る履きジワが特徴で、水に強く傷ががつきづらいです。

その為手入れが最低限で済み、雨の日も遠慮せず履く事ができるのは日常靴にとっては1番大切なところですね。

普段は履くごとにブラシでホコリを払い、乾いた布で乾拭きをする程度で十分で、手入れも簡単ですよ。



と、さすがに革靴、アイテム説明だけでもかなりの尺を取ってしまいましたが、ここからは個人的見解。


イギリス靴だからなのか、ミリタリーラインといっても、完全にパッと見ドレスシューズです。

とにかくシュッとしてて、華奢な靴。

これが僕の最初の印象でした。

同じ英国靴のトリッカーズと比べると全てが雲泥の差ですね。とにかくゴテゴテは一切してなくてスッキリ。


昔の自分は、やはり足元は作り込まれたボリュームのある靴が好きだったので、ずっと黒の革靴はレッドウィングのポストマンを履いてきました。

とにかく使える靴なので、特に不自由はしていませんでしたが、ここ最近太めのトラウザータイプのパンツを履く機会が増えて、その辺のパンツを合わせた時、ポッテリとボリュームがあって、カカト無いがフラットソールのポストマンで合わせると、少し野暮い様な気がしてまして。

ポストマンも、元々ラストは太くないので、靴紐をギュッとすればシャープにも履けるのですが、どうしてもカカトが高いので、下半身を少し綺麗にまとめたい時に、足首の見え方が無骨なんですね。


無骨という要素は、メンズファッションにおいてはマイナス要素ではなく、特にアメカジにおいては大いにプラス要素です。

ただ自分も歳を取って、クラシックなエレガンスに少し憧れも出たのと、太いパンツを履いた場合は余計にだらし無く見えない様に気をつけないといけない歳にもなったので、エレガンス要素が欲しい…と。


そこで、よりドレスに寄った華奢な靴が必要になり、今回のサンダースになりました。


昔は嫌だった華奢という要素が、ここに来て必要な要素になった訳です。

全体的に細いフォルムと、土踏まずのくびれ、小さめなヒールカップ、そこに太めのパンツを被せると狙い通り、クラシックにエレガントになります。凄くいいです、


僕が良くインスタやブログを見ている、あるショップのバイヤーさんが、膝の破けた古着の501に、イタリア製のヒールの高いビスポークシューズを合わせてて、その振り幅がすこぶるカッコ良く、クラシックとエレガンスの取り入れ方のもう一つのキッカケにもなりました。

ただ自分は基本がカジュアル100%なので、フォルムは華奢なドレスでも、ミリタリーの無骨なステッチワークの効いたサンダースのミリタリーダービーが自分には丁度良く、すこぶるお気に入りです。


次はコレに合うユーズド加工デニムを探したいですね。


個人的に久々のおnew革靴なので、また1から育てて行くのが楽しみです。いつかインスタに経年変化をお見せしたいと思います。



それでは、また。こんな時だからこそ！
今週も洋服を楽しみましょう‼︎



ストックマンマーケット調布 伊藤