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21/04/04

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お疲れ様です!
岡崎です!

早いもので年度も変わり、4月ですよ!
不思議と明るい色を取り入れたくなる
季節ですね!

個人的にマドラスチェック という
明るい配色のタータンチェックが好きです。

マドラスというのはインドの南端の地名。
いまはチェンナイと呼ばれてます。

そこに無性に今、行きたいです。

かなり前にアナザースカイで有吉弘行氏が
「インドはパワーが凄すぎて、
 この歳ではもう2度と来れない。
 もうやめにします。」
というような趣旨の発言をされていました。

宗教やカーストといった日本ではあまり感じることのできない環境からくるパワーなのでしょうか?

コロナが落ち着いたら20代のうちに
足を運び、そのパワーを感じ、現地のマドラスチェック の生地を買おうと決めました。


まるでマドラスチェック のシャツでも
紹介するかのような口振りですが、
本日は先日インスタでもご紹介した
HEAD LIGHT 30s〜40s white twill overalls
をご紹介します。


が...

1サイズ1点のみのスペシャル入荷だったので、タイミングが合って、すでに
売り切れてしまいました...
申し訳ありません...

せっかくだからということで、
今回アーカイブという形で
紹介させていただきます。

ただ、この商品についてというよりも、
私、岡崎が今回リサーチした中で
オーバーオールって面白いなぁと
思ったところを中心に書いているので、
一読み物として読んでもらえると
嬉しいです。


そもそもオーバーオールの始まりは?
って話からすると、なんとこの言葉を始めたのはジーンズでお馴染みのリーバイス社です。とは言っても、いわゆるジーンズのことをオーバーオールと名付けて売り出したみたいですが...

いわゆる私たちのイメージするオーバーオールの形は1911年、これまたお馴染みのリーが生み出したようです。この後、リーが1927年にジッパーフライのジーンズを発表することでボタンフライが少なくなっていくんですねぇ。これにはデニムの縮率の関係があってまた面白いのですが...


こういうことを見るとリーバイスとリーが
vintageの雄として未だに君臨している
理由の1つになるのかもしれませんね。


ここからは今回Pinterestという画像アプリで
ひたすら1920〜1960年頃のオーバーオールを着た人々の写真や当時の広告を見た中で、面白いと思ったいくつかの点を挙げたいと思います。

その1 、オーバーオールというユニフォーム

上で述べたような今から何十年も前の時代、
階級差が大きく、オーバーオールを着ているのは決まって労働者階級の人たちでした。
農家や炭鉱掘り、鉄道員などですね。
このHEAD LIGHTは鉄道のライトがブランド名にもなっているので主に鉄道員向けのレーベルだったわけです。


そもそも、オーバーオール = 農家
みたいなイメージが私たちの頭の中に
潜在的にある理由は、やはり当時から
ユニフォームとしてみんな着ていたから
でしょう。上の階級の人たちは綺麗に
仕立てたスーツにネクタイをし、ハットを被っている時代に、土に塗れながら仕事を
する彼らのプライドがスタイルとして
現れたモノだと思います。

現代であまり普通な服ではないオーバーオールはやはり見た目にインパクトがあります。
だから、ファッション的な見方をすることが
多いわけですが、そのインパクトも相まって
ある種の反骨精神のようなものさえ感じます。

そう考えると、50年代のジーンズがカウンターカルチャーを象徴するものの1つとして
挙がる前に、オーバーオールがすでに
それを表現していたのかも知れませんね。


その2、ディテールの宝庫

色んな年代の色んなオーバーオールを見ているとオーバーオールがカバーオールなどの他のワークアイテムに比べて多様性があるなぁというイメージを持ちました。

一応、商品紹介なので今回ウチに入荷していたモノで言えば、まずはアンカーフック。
いわゆる肩のひもを固定する部分。
古い年代になるとボタンに金属のワイヤー状のストラップ、現代までは専用の金具が付くことが多いです。
しかし、アンカーフックはかなりレアです。
個人的にはインスタで1度見たっきりで
実物なんて見たことありません。

わざわざ、アンカーもですし、それを引っ掛ける金具も専用に作らないといけないので
当時でもほとんど出回っていないディテールなのではないかと思います。

次に、背面のステッチング。
今回、Pinterest、インスタ、古着屋での
リサーチで何百着と見た中で1着もこの
HEAD LIGHTの中途半端に重ねた菱形は 
見ませんでした。

普通に端まで重ねて菱形にしたり、三角型にしたりは今のものでも一般的ですが、これもかなりレアなディテールかと思います。

他にも胸元の部分がラウンドしていたり
50年代くらいまで特有の三角ポケットだったり、ハンマーループがヒップに着いたりと古いディテールはもちろん、その中でも
めちゃくちゃレアなモノを復刻している
ことが伺えます。さすが東洋さん。
恐ろしい。

私が面白いなと感じたのはサラッと触れた
胸ポケットです。これが多様性を感じる理由になります。
というのも、他のカバーオール等のワーク
ウェアと比べても明らかにポケットの数、形位置、ボタンの有無が様々です。

一般的にはLeeのようなラウンドした大きな1つのポケットが真ん中についており、スナップボタンで止まっているタイプ。

しかし、色々見ていると先程入荷した三角
ポケットから台形、四角のモノ、
2つに分かれて付いているモノ、
ウォッチポケットらしいものが
右に寄ってひとつだけついているモノ
腰あたりにエプロンがつくタイプのモノ
HEAD LIGHTでは真ん中にジッパーがつきインナーポケットになっているモノ etc...

さらに興味深いのが、広告で
「ヘヴィなデニムです!」とか
「足回りは3本ステッチです!」
(どの広告の絵柄もステッチを強調している)
などモノのタフさにはどの広告も主張を
しているのにポケットの形や便利さ等には
全く触れていないものが殆どでした。

実際、当時の写真を見てもたまにウォッチ
ポケットやペンを刺しているくらいで
正直、実用的なディテールではなかったのではないかと思います。

そう考えると、クオリティの差があまり出ない中、差別化を図るためにデザインとして
(もちろん実用性を優先しているとは思いますが)、ちょっとした遊び心が胸ポケットに表現されているのではないかと思い、少しながら
ファッションを感じました。


これを書いていた時、ふと思いついて
地元の大工の親友に
「なぜ鳶職の人たちはボンタンのような
 ぶっといパンツを履いているのか?」
と尋ねてみました。

当然ながら深い理由は返ってこず、
「単純に動きやすく、みんなが履いているからじゃないか?」
というモノでした。

もしかしたら、あのボンタンパンツも
現代版のオーバーオールなのかも知れません。彼らのユニフォームです。スーツへの反骨精神の表れなのかもしれません。

この一言の返事が今回の自分がリサーチしたものの結果であるように感じます。

オーバーオールはあくまで実用的で自分達のアイデンティティとなっているモノ。

また、それを今、ファッションとして
自分達が楽しんで着ている不思議。


ちょっと今回も何が言いたいのかよくわからなくなってきましたが、伝えたかったのは

単純にオーバーオールって変わっている
けど、中身まで見ると歴史が詰まっていて
特にレプリカブランドさんって凄いんです!だから、スペシャルだったんです!!
ということ。

そして、こんな閉塞的な世の中に
なってしまったからこそ、
服ってなんか楽しいよね!って感覚を
身近な人から感じてもらいたいということ。

もちろん、服ですから、着ることで実感するものでしょう。でも、今回私がリサーチしたように服にはそれぞれ歴史があって、中身が詰まっています。そういう部分まで服を楽しむことができたら、もっと服を好きになってもらえるんじゃないかなと思ってます!!

ちょうどいいHEAD LIGHTの広告を
見つけたので貼っておきます。


長々と失礼致しました!!!

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