今回はスタッフ岡崎が語る
自身の持つ、古着のはなし
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僕は古着好きなので古着紹介みたいに
なりますが、番外編ということで
興味本位で見てもらえると嬉しいです!
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こんな機会も中々ないなぁと色々
考えたのですが、こんなご時世なので、
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テーマは"部屋着"
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これを岡崎目線でお話できたらなと
思います。
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1つ目は"パジャマシャツ"
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いま、いわゆるパジャマを着て寝る方って
どれくらいいるのでしょうか?
僕も小学生くらいまではミッキーの
パジャマとかを着ていた気がします。
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それを今、寝る時は着ないのに、
ファッションとして取り入れているという
のは面白いなぁと思いまして...
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昨今、ヨーロッパのミリタリー 等の
スリーピングシャツはよくサンプリング
されることも多く、ウチでもちょこちょこ
そういったものが入ってます。
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パジャマシャツの特徴は
・絶妙なオープンカラー
・ボタンが大きく、数が少ない
・カフス等がない
・割と柄物が多い
・袖口や裾、襟元にパイピングが多い
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ざっとこんな感じでしょうか。
部屋着だからいらないディテール、
部屋着なのにいらないディテールが
あって面白い服だなと思います。
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上のディテールを踏まえると見た目は
完全にシャツなんですが、
どこかライトアウターのディテールを
匂わせます。
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まさに、パジャマシャツは
シャツとアウターの中間的ポジションの
万能プレイヤーなのではないか。と
個人的に思っています。
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しかして、モノによってはハッキリ
パジャマに見えるので、ジャンルとして
今のファッションに根付いていないように
感じますが、こういう世の中ですし
密かに僕は注目しているジャンルです。
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あまり馴染みのないパジャマシャツですが、
カルチャーとして見れば、かの有名な
ニルバーナのボーカル、カート・コバーン
が愛用したことから、グランジファッション
が好きな人からしたら、当たり前の
ワードローブなのかも知れません。
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特に有名なnick&noraのカウボーイパターン
はただのパジャマですが、かなりの値段が付く
カルト的なアイテムです。
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こうも語っておきながら2枚しか持っていないので、
その2枚を紹介します。
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1枚目はグリーンのストライプ。
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こいつはいわゆる総柄でもないし、
パイピングもないので、シンプルに
着やすく、実際かなり着ています。
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でも、やはりボタンのバランスや、
カフスの有無からただの開襟シャツには
見えない。
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シャツジャケットとして今の時期は
本当に活躍してくれます。
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2枚目はいかにもな総柄。
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これは誰が見てもパジャマだ!と
なるのではないでしょうか。
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襟元にパイピングが入るとテーラードの
ラペルのような存在感になりませんか?
だから、ジャケットの様に...
とはなりません。いや、ならんのかい。
サイズがちょっと小さいんです...
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ちょっと話が飛びますが、
最近、ヨーロピアンなスカーフを
首元に持ってくるスタイルが気になります。
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が、スカーフは実際持っていないし、
やっぱりヤラしい気がして未だに
手を出していません。
そう思っていた時、このパジャマシャツに
ふと目がいきました。
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この上にシャツを重ねたら、パジャマシャツの
総柄が首元から覗き、スカーフをさらっと
首に下げているように見えるではありませんか。
(撮ってくれる人が居ません。)
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どうですか?この無理矢理感。
アリでしょうか。ナシでしょうか。
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こいつは普通のコットン地ですが、
よりパジャマらしいサテンのモノなんか
挟めば、さらにイケるかもしれません。
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いつものトライアンドエラーです。
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どうですか?
パジャマシャツに無限の可能性を感じてきませんか?
元々の部屋着の抜け感は持ちつつも
シャツのような、ジャケットのような
便利な奴。いまのご時世にピッタリです!
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古着屋ではセットアップで見かけることも
多々あるので、柄パンも気になるし、
ちょっと狙ってます!!
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次に続きます!
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続いて2つ目は"ビーチシャツ"
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これはまさにアメリカンで
古着らしい服なのかなと思います。
現行で作っているブランドなんて
あるのでしょうか?
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写真を見ていただければわかると
思いますが、パイル地(いわゆるタオル地)
が使われた服です。
イメージ的にはバスローブとかに
近いかも知れません。
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ビーチシャツと名前が付いているくらいなので、
サーファーや海水浴を楽しんだ人が
濡れた肌のまま、さっと羽織れるモノ。
ほんと発想がアメリカというか。好きです。
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僕はサーファーでもないですし、日に焼けた
引き締まったボディを持っているわけではないので
素肌に着ることなんてまずありません。
あくまでファッション。
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しかしです。
パイルの服を持っている方ならわかって
いただけると思いますが、暑いんですよ。
このビーチシャツは本当にさまざまな形が
あるのですが、用途的に半袖ばかりで
夏に着るモノだと思うのですが、生地の厚さが
季節に合ってない...
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かといって、半袖なのでアウターとしての
役割も果たしづらい...
僕のワードローブの中でも、
いつ着ればいいかわからない服ランキングの
上位筆頭です。
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なので、ファッションといいながら
部屋着だったり、ちょっとコンビニに
買い物等のワンマイルウェアとしての使い方が
多いです。
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特に2枚目のもの(シャツではない)。
50s〜60sのマクレガーのモノです。
どこか懐かしい感じがしませんか?
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そうなんです。いわゆる日本の半纏。
これはアロハシャツなんかと同じ背景が
あるのでしょうか?
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実は半纏って西洋に意外と渡っていて、
『真珠の耳飾りの少女』で有名な
フェルメールの作品『地理学者』(1668)
では半纏をきた学者が描かれています。
(wikiによれば和服をガウンに仕立て直した
物みたいですが)
17世紀ですよ。面白いものですね。
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表のプリントは50年代らしい絣の感じ、
帆船のタッチは古い中国の雰囲気を
僕は感じました。
西洋と東洋の融合。まさにそんな服です。
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田舎のおじいちゃんとかって
ニットキャップを深く被って
半纏にスウェットパンツをソックスイン。
なんてスタイルよく居ますが、
僕も最終的にそんな素敵な
お爺さんになりたいなぁと思います。
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部屋着をファッションとして使うパジャマシャツ。
ファッションとして使う予定が部屋着と化した
ビーチシャツ。
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このように古着は現代にない様々な服が
あって本当に面白いです。
古着屋さんに行く機会って中々ないと
思いますが、行ってみるだけでも
面白いかなと思うので是非!!
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明日は偏愛する"部屋着"?をご紹介します!
短くなる様努めます...
岡崎の古着話
21/05/06
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