お疲れ様です。
岡崎です!!
2021年も残すところ20日ですよ。
早いですね。年末年始の人がいない雰囲気すごく好きです。
今後のことを考えると大切な友人達に
今のうちに会っておかないとなぁなんて
思い、今年は初日の出を見に行こうかと
勝手に画策しております。
去年はコロナで踏んだり蹴ったりでしたからね。今年はワクチンもあって良くも悪くも
コロナに慣れてきて、少しは気軽に人と会うことができますかね?
今日、地元の友人に半年ぶりに会って、
少し童心に帰れた気がします。
変わるもの、変わらないもの、
色々ありますが、大切にしたいですね。
そんなこんなで、本日はこちら!
LONDON TRADITION
Shawl collar duffle coat
LONDON TRADITIONは2001年創業と
一見歴史は浅そうに見えますが、
イギリスの老舗衣料品店で長年勤めた方が
と熟練の職人たちや工場とタッグを組んだ
かなり実力派なブランドになります。
産業革命の時代からイギリスの生産拠点の
中心であったロンドンのイーストエンドに
残る数少ない工場のひとつを使い、パターンから縫製まで全てイギリスで行っています。
そんな実力派が作る変わり種のダッフルコート。
あまり見かけることのないショールカラー。元ネタは40年代のRoyal Navy、イギリス海軍(60年代ごろまではある形みたい)です。
ダッフルコートは元々、北欧の猟師さんたちが着ていたコート。ぎちぎちのメルトンが
冷たい水飛沫や凍える潮風から守ってくれたのでしょう。その後、イギリス海軍にも採用されてビンテージ 市場でもいわゆるダッフルコートの形は人気があります。
かの有名なディズニー作品の原作とされる
『美女と野獣』(1946)の脚本と監督をつとめたフランスの芸術家ジャン・コクトーが
ココ・シャネルと共に道を歩いている写真で
この形のダッフルコートを着ています。
洒落てますね。
中々レアな形なだけあってアナトミカやナイジェルケーボンといったかなりヴィンテージに精通したブランドくらいしかサンプリングしておらず、とても面白い形だと思います。
そんな珍しいダッフルコートですが、
今回紹介するロンドントラディションの良さについて。
1つ目はバッファローチェックをダッフルに
うまく落としてこんでいるところ。
バッファローチェックはお馴染みのフィルソンのマッキーノクルザーよろしくなアメリカのハンティングウェアに使われる柄。
なので基本的にハンティングJKTやウールシャツのようなコテコテのアメカジ服にしかない柄です。ウール100%のメルトンはボサボサ、チクチクで重さを感じてしまいます。
(それはそれで僕は好みですが...)
しかし、こちらのバッファローチェックは
珍しくチェックのパターンが普通より大きい
大判のバッファロー。そして、その大判のチェックを完璧な柄合わせ。
いいシャツはポケットの柄を合わせているなんていいますが、こちらは袖とボディ、ボディの脇、折り返した襟と背中の柄までシャツなんて非じゃない徹底的な柄合わせ。
どれだけの手間とロスがかかることやら...
ここまでやっておきながら、ポケットは
あえてバイアスに配置する憎さ。
胸のポケットは本来付かないここオリジナルの仕様でスマホがピッタリ収まり便利です。
メルトンもナイロン等の化繊をブレンドした
ダブルフェイスで表面もしっとりとして
何より重さを感じません。
イギリスのトラッドな雰囲気漂うダッフルに
アメリカの土臭いハンティングの要素が
本当にうまくマッチしています。
中々合わせるイメージのないデニムにワークブーツなんか合わせても洗練された雰囲気になるのではないでしょうか?
2つめはレアな形に潜む着やすさ。
先程ちらっとメルトンの違いから生地が滑らかで重さを感じないと言いましたが、他にも
このレアなショールカラーをサンプリング
しているからこそと言った部分があります。
普通のクラシックなダッフルコートを
イメージしてください。肩から背中にかけて
生地が二重になっているんです。
これは雨などが染み込まないようにという
仕様なのですが、これによって着た時に
肩が落ち切らず、張るんですよね。
しかし、このショールカラータイプ、
その二重になる生地がなく、かつ、
ラグランになっているので肩が凄く綺麗に
落ちてくれるんですよね。
ダッフルコートのクラシックな部分に左右されず、まさに肩肘張らずに着れます。
また、通常のダッフルと比べて丈がミドル丈
なのでメルトンの重厚感も軽減されて、
気軽にさっと羽織ることができます。
ダッフルにありがちな着られている感じが
全く出ないナイスバランスな1着です。
最後に個人的なツボポイント。
それはショールカラーのダッフルという点。
ショールカラーといえば個人的には
カーディガンやジャケットのイメージなのですが、コートの首周りだけ?のショールカラーは襟を立てた時の収まりがいい。
POPEYEなんぞの影響でコートの襟を立ててみたいお年頃の僕ですが、普通のステンカラーで襟を立てると角が立つのでどうしても
トレンディというかやらしさが出てしまうんですよね。
昨今のm65フィッシュテールのような
コンパクトな立ち襟ではなく、丸い不思議な
立ち襟感。もちろん防寒にも繋がりますし、
チンストラップもしっかり着くので、
また違ったイメージで首元を演出できます。
僕は天邪鬼なタイプなのでまさしくこういう服が大好きですね。古着が好きなのもそういう理由なんだと思います。誰も着てない。
ちょっと変わってるけど、着るとすんなり
馴染んでくれる服。素晴らしいです。
こんな服が出来上がるのもインポートに強いセンスのいい代理店さんと実力派ながら英国の伝統にとらわれないロンドントラディションという革新的なブランドのベストマッチによるもの。続けて欲しいですね。
値段もイギリスのダッフルの有名どころ、
グローバーオール、モンゴメリーにインバーティアが7、8万〜15万前後と考えるとやや
買いやすい値段なんじゃないかと思います。
ここ数年、アウターといえば綿モノばかり、
今更、チェスターコートもちょっと。
なんて、アウターに新鮮味を感じなく
なっていた方も多いのではないでしょうか。
それどこの?って聞かれそうなこのアウター
絶対おすすめです。是非。
一度完売してしまいましたが、運良く
メーカーさんに在庫が残っており、
各1で再入荷できたみたいです。
※既にMサイズは売れてしまい、SとLのみ。
LONDON TRADITION
Shawl collar duffle coat
¥ 53,900 (included tax)
英国×米国
21/12/12
85