お疲れ様です。
岡崎です!!
またまた、コロナが猛威を振るい
始めましたね。そんな世の中だからか、
最近、これからの世界についての動画が
youtubeのオススメによく出てきます。
メタバースってご存知でしょうか?
バーチャルの世界とか社会のような
イメージでしょうか。アバターを用いて、
zoomを超えて、バーチャルで会議ができたり、友人と集まって、遊んだりできるのでしょうか。
私たちに関連するところで言うとバーチャルで服を試着して、それに限りなく近いものが現実に届くといった世界が直ぐそこまで来ているのかもしれません。
現実とバーチャルが表裏一体。
自信はありませんが、時代の波に置いていかれないようにしたいですね。
そんなこんなで両A面な今日はこちら。
Barns outfitters
Reversible coat ventile × herringbone tweed
まず、A面について。
皆さんはベンタイルという生地をご存知でしょうか?うちでも秋に入ったdechoの帽子で
ありましたが、中々レアな生地です。
見た目は至って普通の綿100%のツイル。
チノパンの生地と何ら変わりはありません。なら、どこが凄いのか。撥水するんですよ。60/40のようにナイロンやポリが入るわけじゃないのに。
いわゆる、生地を織る際に限界までギッチギチに目を細かく織ることで雨水が通る隙間を無くすわけです。60/40と同じ理論で綿は水に濡れると膨張するので小雨程度で有れば完全にシャットアウト。しかし、通気性はあって蒸れることはない。イギリスが誇る素晴らしい生地の1つです。
元々は第二次世界大戦、イギリス軍のパイロットが海に墜落した際、冷たい海水の侵入を少しでも防ぎ、生き長らえるために発案された生地。実際、20分以上も違ったらしいです。現在、日本の防衛省、海難支援部隊の制服にも採用されているようです。
凄い生地なのはなんとなくイメージできたかと思うのですが、やっぱりいいのは綿100%による風合いだと思います。
イギリスの服をイメージしてみてください。
お馴染みbarbourのオイルドコットン。
マッキントッシュのゴム引き。
そして今回のベンタイル。
イギリスの化繊に頼らないプライドと
伝統的でクラシックなスタイルを好む
風潮がこのコットンへのこだわりある生地たちを生み出したのでしょう。
シンプルなコートだからこそ、アウトドアな要素を感じない綿100%の生地感、着込んでいく楽しみがハマるのではないでしょうか。
続いて、B面。(両A面ですが)
こちらはガラッと雰囲気の変わるクラシックなウールのヘリンボーンツイード。外見だけ見ると一気に冬のコートな印象です。
こっちは逆に混紡に注目。
綿45%.ウール41%.ポリ10%.その他4%
この絶妙な混紡が見た目の雰囲気と
肌触りの妙を生み出してます。
ハリスツイードなんてよく見かけますし、何となくイメージできるでしょうか。
ツイードって元々、厚みがあって肌触りがザラッとしたイギリス由来の生地です。
その分、温かいのですが、チクチク感が増してしまうのが弱点。
こちらのコートの生地はそれに近い、ボサボサっとしたリアルツイードな表情がありながら、肌触りはコットンを混ぜてくれているおかげで比較的しなやかで、襟ぐりが首回りに当たってもチクチクする感じがありません。
この見た目の雰囲気と着心地のバランスって本当に難しくて、、、
いわゆるウールの入らないポリツイードなんて最近多いですし、見た目もそれっぽいんですけど、正直立体感に欠けるといいますか、
洗うと化繊らしいピリングも出たりして、
やはり、リアルではないかなと思ったり。
個人的にはツイードにはウールが入ってないとなあという見解です。
このシンプルでクラシックな両A面。
どこにでもありそうな見た目に反して、
わかる人にしかわからない両A面生地。
さらにそれを引き立てるサイズバランスがまたいいんです。
昨今のオーバーコートの流れ。僕は元々ゆるい服が大好きですが、未だ抵抗のある方も多いと思われます。こちらのコートは全然オーバーじゃない。
身幅はほんの気持ちゆとりのある自然な
Aラインにシュッとしたアームホール。
丈もハーフ丈で全く気を衒わない普通さ。
誰でも着れるし、誰でも似合う。
ここでも普通なところにこだわりがあって。
スリーブはスプリットラグラン。
後ろを2枚剥のセットインにしたおかげか、外見ではアームホールは細く見えるのですが、実際に中に、アームホールがとにかく広いで有名なリバースを着れるほどの余裕があります。
それと、上記で少し嘘をついた事があります。それはこちらのベンタイル5%だけウレタンが入っています。
これはただでさえギチギチで織られたコットンツイルにヘリンボーンツイードのリバーシブル。さらにはオーバーな作りではない。
となると、着心地が悪いに決まってます。
しかし、5%だけ、ほんと気持ちだけストレッチを入れることで着る時や肩周りのストレスを軽減していると思われます。
縫製も国産で完璧な袋縫い。
ロックのようなステッチが表にくる部分は
一切なく、さらに両A面を引き立ててくれます。めんどくさいのに良くやりますよね。
ほんと。
色はネイビー×チャコールグレー
オリーブ×ブラウンの2色。
前者はバリバリイギリス、クラシック。
後者はアメリカ軍のデッキジャケット等を
彷彿とさせる配色。面白いです。
僕はネイビー推しです。気分です。
そちらなら通勤でスーツの上にも着れると
思いますしね。
むちゃくちゃ本気で作ったことが伺えるこのコート。ある意味、見た目はすごく普通なわりにいい値段がするからか、僕の想像よりは反応が乏しくて...
こういうコートこそ服が好きな大人の人に来て欲しいと思ったりするのです。
誰が見ても普通なのにむちゃくちゃこだわってるところが服好きの自己満足をくすぐるのですよ。
ちょっと冬物はお腹いっぱいな感じもしますけど、綿モノよりは先の季節も見通せる本当にいい服だと思います。春の前にもう一手。
いかがでしょうか。
Barns outfitters
Reversible coat
¥54,780 →
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両A面シングル
22/01/30
91