週末からの岡崎pop upお越し頂き、しかも買い上げ頂いた方も多数、ありがとうございました！こちらの予想以上に反応もらって、ホントやって良かったです。

自分の手で仕入れた思い入れのあるアイテム達なので、岡崎の語りも非常に熱く、何より本人もお客さんも楽しそうで、僕もすごく嬉しくなりました。　　

確かに岡崎の語りは、僕も近くで聞いてて凄く引き込まれる語りでしたね。そのアイテムに自分の意思が通ってたり、裏側を知っている人間から出てくる言葉はやっぱり違うなぁと、改めて第3者目線で確認する事が出来た気がします。普段は自分がその役を担っているので、中々客観的には見れませんからね。

お客さんにとってもてアイテムの裏側にあるストーリーまで知れたら、きっとその買い物は特別な時間になるし、アイテムに込める思いも特別なモノになるだろうと思います。これからも更に、そういう背景も大事に皆さんにお話ししていきたいなぁと改めて思いました。

いよいよ、あと1日、30日をラストに岡崎も卒業です。かれこれ約4年、ホント長い間勤め上げてくれました。岡崎、本当にお疲れ様！今までありがとう‼︎

今でも面接した時の事を思い出せます。当時まだハタチそこそこの、今も若いですがその時は大学生全開で若かったな〜。ロールさせた黒のワッチcapを目深に被り、ヘビーネルにワークパンツ、デカいメッセンジャーバックを背負っててスケータースタイルでしたね。ただ、一目見て、あっ、コイツ服好きだなというのが1発で分かるオーラはあって、即採用になった訳です。(因みに初っ端、砂永には柄が悪そうな若者に映ったみたい)

即採用になった理由としてもう一つ、面接の時にすでに将来古着屋をやりたいと公言してたんですよ。もうその時には決まってたんですね〜。しかし、ハタチそこそこで自分の将来の夢を公言出来るなんて凄いなと思って、それを単純に応援したいなと思いました。

岡崎は、人と話す事は大好きで、頭の回転もなかなか早いヤツ。仕事を覚えるスピードも早くて、僕が急に言葉少なにお願いした仕事も必ず了解しましたと２つ返事、しかもこっちの予想以上の仕上がりを見せてくれます。品出しも早いし、畳みなんかは店で1番上手いくらいまで成長してくれました。仕事は出来るヤツです。

ただ、彼は基本も何もかも軸が古着で、店頭でも全身古着、ウチの店の服を買った事は数える限り。本人もブログに書いてましたが、店の服を着ていない店員がどこまで提案して良いのもか？あと若いのと、服が好きだからこそ自分の中の拘りが強くて、なかなかお客さんに寄り添えず苦労してました。そこの部分はミーティングを繰り返して話し合ってきましたね。
　
僕的には服が好きであればどんなスタイルでも良くて、あとは店のアイテムを熟知してくれれば何の問題もありません。彼は勉強熱心なので、その辺も古着好きながらウチのアイテムもちゃんと勉強してました。

そうやって地道に見聞を広げて、今ではお客さんに寄り添って、しっかりと提案出来る様になったと思います。僕的にはその成果がPOPUPの盛り上がりに繋がったのだと思っています。

お客さんと僕ら店員が同じ目線で対等でいれて、お客さんと僕らで一緒に店を成長させて行くのが僕の理想の店です。僕ら服屋の店員はお客さんより服の事を知っているのは当然、お客さんが気付けない事、思いもしていないけどやってみたらお客さんにとって良い事を、お客さん個々の持ち味や生活ベースを踏まえて提案するのが、僕ら服屋の店員の仕事だと思っています。あくまでも僕的にですよ！

今の売れ筋だったり、レアなアイテム、値段だけお買い得なアイテムを店に並べて、ただ見てる人に声掛けするのでは無く、僕らはあくまでもプロなので、こちらからお客さんに提案が出来ないとと思って、日々色々な事を研究している訳です。

その点、一般的な古着屋さんは割とモノありきのお店が多い気がしていて。というのも、本当に古着が好きな人は生粋の服好きが多くて、そんな人種の人達はモノ単体で探している人が多くて、より珍しいモノ面白いモノといったモノの提案を求めてる方が多いので、必然とモノに寄ったお店になる訳ですね。現に古着屋さんのインスタの殆どはコーディネートではなくモノ単体で掲載してるお店が大半です。それが物語ってますね。

だから、古着って少し閉鎖的な側面があるのかなぁとも思ったりもします。同じアイテムが一つも無いのが古着なので、提案は難しいですが、そんなお客さん個々に提案してくれる古着屋さんがあれば良いのになぁ、そしたら沢山の人が古着に触れるチャンスも増えて文化として無くならないだろうと。

ウチを経験した岡崎なら、きっとモノに偏よらない、服として古着をちゃんとその人に合わせて提案してくれる古着屋さんになってくれるだろうと思っています。今回のPOPUP、皆さんのお陰でそのほんの少しを経験させてあげる事が出来ました。

普段古着は着ない、買ったことも無いという方が殆どでしたが、岡崎が提案するなら！と皆さん真剣に話を聞いてくれ、選んで頂きました。中には人生初の古着を購入して貰った方も！彼の中でも肌で実感した事多々あったと思います。

少し先にはなりますが、きっと彼にしか出来ない良い店を作ってくれる事と思います。頑張れ！岡崎！お前なら出来る‼︎コレからもずっと応援し続けたいと思います。いつか皆さんに良い報告出来る日を楽しみに、僕らも精進していきたいですね。


あーー！やっぱりとんでもなく長くなってしまいました…。そりゃ、4年勤めてくれたスタッフが卒業ですから、パッとまとめるのは難しいですよね。すいません！本題行くので、もう少しだけお付き合い下さい！


今日の商品紹介は、入荷が大分遅れてましたが無事に到着しました、イタズラトカゲの昨年の秋からの新たな型、ワイドBDシャツをご紹介します。

今回の生地は、夏までの着用を意識した軽さと涼しさに振り切った綿ポリのシアサッカーチェック。着用を忘れてしまうくらいの軽さと、肌に貼り付かないドライタッチな生地で、速乾性も素晴らしい生地です。

前回のが普通のBDシャツには使わない硬いネルで、色味もしっかりある多色のチェックでしたが、今回は、その真逆で真夏まで着れる、軽くてシンプルなモノにしたいなぁという構想はあって、シアサッカーは使いたいとは思ってました。

ただ、王道のストライプやギンガムの様なトラッド寄りな柄もちょっと違うし、無地もシンプル過ぎるしな〜と思ってたとこに出会った、ホント理想的なドンピシャな生地が見つかりました！コレはもう生地スワッチを見つけた瞬間に決まりましたね。

決して明る過ぎないけど色味のしっかりしたネイビーブルー地に、キナリの方眼紙の様な細かいグラフチェック。ベースカラーもありそうで無い色目だし、シアサッカーにしたら柄も珍しいと思います。ブロードでは見る柄ですが、シアサッカーだとよりカジュアルな見た目でいいですね。ちょっと知的な柄で素敵なカラーリングです。

この生地を見つけた時、知的で素敵なとは別に、僕の目にはこの細かい格子柄がまた違う見え方がして。それが、90年代アウトドアのバッグやマンパに使われてたリップストップの生地に見えたんですね。地の色味の強いネイビーブルーのカラーもそんなテイストを匂わすカラーで。イメージはグレゴリーのクイックポケット、パタゴニアのスーパーアルパイン、ムーンストーンのシェルとかでもありそうな感じ。

当初のイメージ、軽くてシンプル、これも最近のイタズラのキーワード、着合わせに使えて皆さんのクローゼットにない色柄、そこにプラスして僕の大好きなオールドアウトドアなテイストが見えて、もう買います！と言った個人的盛り上がりを見せた生地で、実際の仕上がりも生地感も色味も、ワイドBDにドンピシャで大満足の仕上がりです。

僕も秋に作ったネルのワイドは着ていたので、そこで気付いた点を早速改良しまして、より良い型にも仕上がっております！

変更点としては、まず、着丈を前後2センチ短くしてサイズ感の大きいという印象を薄くして、よりどんなスタイル、年齢の方にも着易く仕上がったと思います。パンツの太さも選びませんよ。身幅、肩幅はそのままなので、よりBIGではなくWIDEなシャツになったと思います。たかが2センチですが、コレでシャツのバランスは結構変わるんですね〜。これだからシャツは面白いし難しいのです。

それと細かな仕様変更ですが、胸ポケットを大きくしてスマホがスッポリ入る大きさにしました。春夏は軽装になるとポケットが減るので、一瞬携帯を入れるポケットが欲しかったのと、ワイドの身幅にポケットが大きいのもバランス的に面白いかなというのもありました。このシャツはパンツインはしないので、デザインポイントにもなりましたね。

あと、秋のネルを着てて、腰回りがタップリしてるからか1番下のボタンが外れ易かったので、1番下のボタンホールだけ横にしてボタンを外れ辛くしました。

こんな、着て感じた箇所を細かく修正出来るのはオリジナルの良さですね。これからも皆さんのご意見もどんどん取り入れていきたいので、気付く事ありましたら遠慮なく教えて下さいね。

もう1型の新作定番BDのブロードチェックも良い仕上がりです。是非インスタチェックしてみてください。こちらもサイズ修正してより良くアップグレードしてますよ！

それとですね〜今回は色々と盛り沢山、ブランドネームを一新しました。遂に刺繍の織りネームに辿り着きました‼︎感無量‼︎マニュアルさんにお願いしたデザインバランスも良いです。ついにいっぱしのブランドになった気分。是非ネームにもご注目下さい！

それでは、終わります。長文お付き合いありがとうございました！また来週もやや肌寒そうです。こんな時期こそ重ね着の季節。楽しみましょう。


ストックマンマーケット調布　伊藤