MODUCTの超大目玉!
22/09/24
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いよいよ発売になりましたMODUCTの新製品第一弾!昨日、今日と沢山の方に見に来て頂きありがとうございました。やっぱりモダクトの期待値は半端ないですね!皆さん楽しそうだったな〜。
僕らも散々展示会後から今まで隙あらばこの製品達、モダクトというブランドのクリエイションについて熱く熱く語っていたので、皆さんの中でも期待値は大分上がってたと思いますが、どうでしょう?期待以上のアイテムではなかったですか?
インスタで昨日はW.E.Pワッチキャップ、今日なODD JOBBER pantsをご紹介しましたが、どちらも普通そうに見えて2重にも3重にも練られた製法と物語。素晴らしいですね。
ただしかし、そんなモダクト製品の中でも今季イチオシ、僕の服人生の中でもNo.1になりそうなアイテム、COMPLEX JKTをいよいよご紹介したいと思います。
もう今日は話す事沢山あるので早速製品の説明いきますね!
まずは型ですが、アメリカの狩猟で使うハンティングJKTの型、ディテールがベースになっています。デザイナー所有のLL BEANのビンテージからサンプリングしているそうです。
勿論、見ての通りただのハンティングJKTではありません。まず型ですか、ハンティングJKTって本気のヤツだと銃を構えた時の運動性と獲物を入れるポケットが付いてたりで、身幅が異常に広くて丈の短い、しかも大概は生地がデニムよりも厚いモノが使われてるのが殆ど。見た目非常にカッコいいのですが、着ても重いし、着たバランスもかなり難しいです。その辺が個人的にはなかなか着るに至らなかった点でした。
今回のコンプレックスJKTは、そんなハンティングJKTをモダクトらしく着て良い様にアレンジされてます。
まず胸のポケットや背面のゲームポケットの様な日常で使わない余計なポケットは廃したり簡素化して、日常で使える事でを意識したポケット構造になっています。
まず、実際形状的には本気のハンティングJKTにも見られるフロントのセパレートポケットですが、上の大きなポケットが手を入れるバンドウォーマーポケットになっている+ふらし仕様(下半分が縫い付けられてない仕様)になっていてその下に隠れるパッチポケットに貫通して直接アクセス出来る様になっています。
この構造、写真で伝わるかなー。実際下のポケットに携帯や鍵を入れたい時にいちいち上のふらしポケットをめくって入れる必要なくモノの出し入れが出来る。更にこのふらしポケットがフラップの役割になってモノが落ちない構造にもなっています。素晴らしい発想です。
そのお陰で余計なフラップは廃せます。普通のハンティングならポケットにはフラップが必ず付くので手が突っ込めませんし、モノの出し入れも超不便です。ゲームポケットもディテールとしてはカッコいいのですが絶対使わないしポケットが付くと裏地も着く訳でJKT自体も重くなります。このポイントも見た目はカッコいいんだけど着るに辛いポイントでもありました。
背面のゲームポケットは外付けにして邪魔にならない最小サイズで、でも左右からモノが入れやすい様にやや山型となっています。大きなポケットではありませんが、山型の真ん中上部分はボディと繋がっていますが仕切られてないのでペットボトルの様な横型の物も入る構造。ちゃんと使えるポケットになっています。当たり前の様にやってますが、この辺もただ見た目だけに寄らない作り。細部まで一切の手抜き無しです。
背面は本気ハンティングを周到して肩の左右にしっかりとアクションプリーツ入っていて、お陰で肩も相当動かし易くなっています
。生地の切り替えも凄くて後ろ姿はかなり男前。かなりカッコいいですよ。
そしてシルエットもいじっていて、全体はカバーオールのバランスにしてJKTとして着易く、でもハンティングらしさを残す為にAラインをやや強くしてるので、結果しっかり重ね着も出来る様なシルエットになっています。
デザイナーさん曰く、カバーオールを作りたいけどそのまま作るのもなーという着想から生まれたJKTの様なので、僕らの大好きなカバーオールの型で、僕も含め皆さんもお持ちでないハンティングのディテールが融合されたJKTになっています。もうそれだけでも欲しくなりますね。
更に胸ポケも廃した事で胸元をスッキリさせてテーラード的な要素も実は狙っています。実際フロントのボタン裏は見返しの生地を付けてるのでテーラードを意識した作り。襟をテーラードの様に寝かせると生地が切り替わります。コレ完全に狙ってますね。やっぱり想像を軽く超えてきます。
そしてここからが本番。もう少しお付き合いくださいね。そう!見ての通り、クレイジーパターンなんです!12種類の生地が使われているそうです。
コレが僕が展示会で強烈に驚いた、皆さんに次のはホントヤバイよーと散々言ってた理由。皆さんも僕らのクレイジーパターン好きはご存知だと思いますが、コレに出会った時もうこの見た目に心奪われましたよ。
生地を1つ1つピックアップしていたら日が暮れてしまうので、そこは割愛しますが、コットン、化繊、混紡、薄い、厚い、軽い、アメカジ、ワーク、ミリタリー、アウトドア、本当に色々な生地が配されてます。
そしてここからがホント凄いのですが、全ての生地を箇所箇所の見た目の相性は勿論、運動性、耐久性、を考えて全て意味のある生地配置になっているとの事。実際、デザイナーさんに話を聞いたら全ての箇所で何故この生地なのか答えが帰ってきました。
触りだけお話しすると、全てのパーツがコットン、化繊、混紡と交互に、左右裏表に配置されてます。これは1つは見た目に素材の妙の面白さを見せる事ですが、1番は洗った後の縮率の差で全体の型が変わってしまわない為。
コットンと化繊では水を通した時の縮みは全然違います。なので交互に左右裏表に配置する事でプラマイ0に持って行ってるイメージです。実際色々テストもしたそう。
それと運動性を意識した生地配置。コレ、着れば1発で分かりますよ。最も動く腕、脇、背中には主に化繊、混紡生地を多く使っていて軽く動き易さを意識して、あと摩擦の強さも意識した生地配置になってるんです。
見た目がなかなかぶっ飛んでるのでそこにしか目が行きませんが、ちゃんと着て使って良い様になってるんです。それも凄まじいレベルで。やっぱりモダクトのデザイナーさんの頭の中は凄い。ホント凄いなぁ。驚きしかありません。
しかもですよ!コレがカジュアルウエアの生産背景で作られて実際に形になってる訳ですよ。性質の違う生地を縫い合わせるのってホント難しいですからね。東洋さんの生産背景にも驚愕ですね。裏返して縫製見ての貰ったら驚きますよ。きっと誰が見ても凄さ分かります。
今回のコンプレックスJKT、どこからどう見ても、そして実際着ても、凄いし楽しいです、大袈裟じゃなく僕の服人生の中でもトップレベルの逸品。是非無くなる前に見るだけでも見て欲しいな。
すいません!長くなりましまが、最後にCOMPLEX JKTの名前の由来ですが、意味を検索すると繁雑や複合的とでますが、それも確かに言い当ててますが実際は、
『ややこしいJKT』との事。
ややこしいって、確かに!(笑)最後にオチがあるとは!最後の最後まで楽しませてくれますよホント。
MODUCT
COMPLEX JKT
¥36,000( ¥39,600 in tax)
そういえばプライスに触れてませんでしたが、そこも驚愕ですよね。
ストックマンマーケット調布 伊藤