重ね着を前提としたコート
22/11/19
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朝晩はしっかり寒くなって来たものの、昼間はまだまだ暖かいですね。でもそろそろ12月なのでアウターは全出ししましたー。なので今季アウターが欲しいなと思ってる方、今なら選びたい放題。お待ちしておりますよ!
アウター1発目のご紹介は、LE LABOUREUR(ル ラブラルール)フランスのブランドです。以前モールスキンのJKTはちょこっと入った事はありましたが、ご紹介するのは初めてのブランドだと思います。
フランス最古のワークウェアブランド 1956年にフランス・ディゴワンで創業したフランス最古のワークウェアブランド。現在もその伝統を2代目が受け継ぎ変わらず生産を続けています。 今もなを生地から縫製まで全ての工程をフランス人によって作られています。
モールスキンのワークJKTが有名なブランドで古着でも出てくる様な老舗。ここんちが凄いのがそこそこの規模で物作りしていると思いますが、創業当時とモノも生産背景も変わらず、ずっと同じモノを作り続けている事。しかもフランス国内生産で全てフランス人の手で。要は70年以上スタンスを全く変えずに物作りしてる訳ですね。
物作りの国、日本でも伝統工芸ではない分野ではなかなか無い事ですよね。凄い事です。
今回入荷したJKTは型は定番のカバーオールでフレンチワークの王道、フロント3ポケット内ポケット1つ、台襟無しのボックスシルエット。カフスも無しのヨーロピアンワークらしい簡素でシンプルなJKTです。
アメリカのカバーオールと違って余計なディテールは何も付いてないドシンプルなJKT。アメリカなら4つポケでペン差しやらウォッチポケットやらマップポケットやら、用途を考えられた様々なポケット仕様です。4つポケ+で内ポケつくのまでありますからね。全然見た目が違います。
縫製も内側ロックで表にステッチが出ないユニフォーム縫製。イギリス製のヤーモのJKTと同じですね。アメリカの巻き縫い3本針のとはホント対極な簡素な作りです。ボタンもメチャクチャシンプルなナットボダン。アメリカならゴツい鉄のボタンですからね。
同じワークJKTでもお国が違うだけでこうも違うんだから面白いですよね。ヨーロッパは頑丈さが必要なハードな仕事はないのでしょうか?それともそれよりも造形美を大事にするのか。ホント佇まいはシンプルな陶器の様です。アメリカのはメカの様ですからね。美意識も全く違うのでしょう。
あともう一つ面白いのがラブラルールのJKTのブランドタグがやたら凝ってて凄くゴージャスなんです。製品とは真逆の感じでデコラティブ。この辺もアメリカとは全く違くて面白い。
そんなラブラルールのJKTですが、今回は定番のモールスキンでは無くウールをピックアップしました。前から気にはなってたんですよね、ウールのカバーオール。
しかもカラーはナチュラル。ほんとナチュラルという言葉がピッタリな羊毛そのままのオフホワイトにベージュブラウンがほんのり混ざった色。ピュアで優しいカラーです。メンズのウールJKTには中々無いカラーですが、カバーオールの型には非常にマッチしてると思いました。これがPコートやダッフルだったらレディースっぽくなっしまいそうでなかなかトライ出来ないカラーですね。
でもコーディネートには確実に使えるカラー。オフホワイトは、店では長年パンツでもカバーオールでも定番として推してるカラーですが中々アウターで取り入れる事が難しいカラーではありましたがやっと良いの見つけました!という感じですね。
展示会で着た時、思ってたより全然軽くて、これならJKTの上にも全然羽織れるなと思い、敢えてワンサイズアップ提案でL、XLで付けました。
なので余程なボリュームのアイテムでなければ大概のアイテムの上に羽織れます。裏地の付かない重ね着して欲しいです。モノ自体が軽いし太いので余裕で重ね着出来ますよ。イメージは生地がしっかりしたフリースといった感じ。
写真の様にテーラードの上に着ても良いし、カバーオールの上でも今季No.1JKTコンプレックスJKTの上に重ねるのも面白いですね。
寒がりの人だったら中綿JKTの上に羽織っても行けちゃいます。
そんな重ね着が見た目、着心地ともに出来るのもカバーオールの型ならでは。これがロングだと着ると重さがあるので重ね着は疲れるし、ただのオーバーサイズアイテムも然り。同じウールコートでもPコートの圧縮ウールやダッフルのWフェイスでもやっぱり重ね着は重くて難しい。裏地無しの圧縮してないただウール地というのが重ね着好きには色々と丁度よいと思いました。カバーオールの丈が長くない長方形な型も見た目の違和感なく重ね着を楽しめる要因ですね。
そんな目線で見ると型、素材、色と僕らの重ね着スタイルにはバッチリハマるアウターだと思います。
フランス製のインポートでウール100%のアウターでこのプライスというのも簡素的なユニフォームの作り+老舗ならではですね。
真冬でも暖かいアウターに頼るスタイルでは物足りない方、是非重ね着前提のアウターいかがでしょうか?
LE LABOUREUR
ウールワークJKT
¥29,800( ¥32,780 in tax)
それではまた。もうちょい気温が下がって欲しいですがそれでも真冬になる手間の今の時期が重ね着のハイシーズン。今週も重ね着を楽しみましょう!
ストックマンマーケット調布 伊藤