今週の前半はホント急に寒かったですね〜。長袖×長袖でも寒いくらいで、朝夜はJKT羽織っても丁度良い気温。いよいよ全開で服を楽しめる季節に突入しましたね。やっとちゃーやっとですが…。
今週のインスタでは、東洋さんのアイテムからバーンズのロンTとアメカジアイテムのご紹介が続きましたが、もう一つウチが得意なジャンル、アウトドア的ギアアイテムで今週の様な気候にドンピシャのアイテムが良いタイミングで入荷したのでご紹介したいと思います。
Burlap Outfitterより秋冬物アイテム1発目の入荷、No Loft JKT。
"ASK THE FABRIC"(生地に訊け)がメインコンセプトのバーラップらしい、高機能素材を使用して使えるデイリーウエアに仕上げたナイロンJKTです。
見た目に余計な装飾も無く非常にシンプルなシェルJKT。裏地も背裏半分にメッシュライナーは付いてますが、他は裏地無しのナイロン一枚地の薄くて軽いZIP JKTで、所謂マウンテンパーカー枠のアイテムですね。
なので、今週の様な朝晩でもの凄い気温差の出始める今時期の羽織りアイテムから、インナーを厚くさえすれば真冬まで使える便利で息の長いアイテムです。
シェルには防風性と撥水性に優れたEPIC(エピック)加工を施してたナイロンを使用。裏地はほば無いので非常に軽く、しかも小さく畳めるので持ち運びにも非常に便利な仕様。
EPICは繊維内部にシリコンポリマーをしみこませることで、高い撥水性能が得られ、洗濯による撥水性の低下がほとんどないという耐久性能を合わせ持ちます。
ゴアテックスの様な完全防水ウエアではありませんが、日常の雨風を防ぐには全く問題ありませんし、家庭洗濯も全く問題なく日常着としてはこちらの方が断然丁度良いと思います。ゴアだとクリーニングも出せないし、洗剤も専用のモノを使って尚撥水加工もしなくてはならないので凄く面倒ですからね。地上で暮らす僕らとしては撥水素材で充分です。
エピックの様な撥水素材の良い所は、完全防水ウエアと違ってシーム処理(縫い目を防水テープの熱圧着で処理する方法)をしてないので、長年着てもウエアの劣化が起きません。
この手のマンパ枠のアイテムはこの防水処理の劣化が原因で必ず着れなくなってしまいます。僕も過去に何枚も劣化を経験してますが、コレは技術が発達した今でもいつかは必ず劣化してしまうんですね。
エピックの様な劣化の原因であるシーム処理等をしていない撥水素材は、コレらの劣化は起きませんから素材自体が悪くならない限り長く着れます。元々ナイロンは素材自体強いので簡単に破れたりはしないので、素材自体の耐年数は長いですね。それにプラスでプライスを抑えられるのも撥水素材の良い所。
しかも、エピックは繊維自体に加工を施した特殊な素材で洗濯による劣化がほぼ無い事を謳った素材なので、撥水性の持続も担保された素晴らしい素材。機能的にも雨風を防ぐ役割を求められるマンパ枠のアイテムとしても長い付き合いの出来そうです。
素材の説明が長くなってしまいましたが、型のお話しに移りましょう。
型についても着想がバーラップらしさ全開でミリタリーのナイロンJKTからの着想。アウトドアウエアに見られる前合わせの比翼やベンチレーション等の余計なZIPディテールも無く、シンプルに削ぎ落としミリタリーらしいデザイン。カラーもフォリッジで、ミリタリーカラー。アメカジ服にもモードっぽいキレイ目服にも相性の良いカラーですね。
元にした型の引っ張り所が面白いアイテムで、こちらの型は元々がシェルJKTではなく中綿の詰まったハイロフトJKTという、ミリタリーアウターのレギュレーションでも1番ヘビーなレベル7のアウターのデザインを一枚仕立てのシェルJKTに落とし込んでいるんです。
なので、アイテムのネーミングが『Lo Loft JKT』
一枚仕立てで中綿のロフト感はゼロなので、ローロフトという訳。面白いですね〜。こんなネーミングセンスは非常にバーラップらしくて僕もこのブランドが大好きな所の一つです!
比翼もなくバンドウォーマーポケットが二つの余計な機能は無いシンプルなデザインですが、立ち襟の中にはフードが内蔵されてたり、肘の部分は二枚地で補強され裾にはドローコードが入って絞れる仕様、ZIPプルも特殊なゴムの熱圧着仕様になっていたり、左右に大きな内ポケも装備とミリタリーらしい隠れたディテールは満載です。
背中に半分のみですがキャプリーンメッシュライナー(パタゴニアのレトロXの裏地のあのメッシュ)が入ってるので、重ね着した時に静電が起きて変にインナーの服がくっついてしまう事も無く、よりインナーを気にせず羽織れる気遣いがされています。コレはポイント高いですね〜。
元になったハイロフトJKTは、あらゆるレギュレーションのウエアの1番上に羽織る設計なのでサイジングがかなり大振りな作りなのですが、そんなサイジングも周到してるので
インナーにあらゆるアイテムが着れる設計なってます。JKTの上は勿論、フリースな中綿、ダウンまで着れるので重ね着が楽しそうですね。
あと、アウトドアウエアに見られる縦長シルエットとは異なりボックス型なので、昨今のオーバーサイズアイテムにもより対応し易いし、シルエット的にも今っぽく仕上げられます。コレもミリタリーデザインの良い所ですね。
昨今のインポートウエアの値段高騰でこの手の本気な機能素材枠のアイテムの仕入れが難しくなってる中、3万円アンダーでこういったアイテムをリリースしてくれるのは、バーラップ本当に頼れる存在です。
軽量シェルJKTお待ちで無い方も多いと思いますが、機能面、デザイン面、プライス、更にはアイテムのストーリーを含めてメチャクチャオススメですよ。
Burlap Outfitter
No Loft JKT
¥26,000.( ¥28,600 in tax)
それでは、また。いよいよ重ね着シーズンが本格到来で、今は店内もかなり新作充実してWで楽しいですね。今週も存分に重ね着楽しみましょう!
ストックマンマーケット調布 伊藤
秋の始まりにピッタリな高機能日常服
24/10/12
113