今季最強の大物アウター!
24/12/14
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今週は本当に寒いですね〜。一気に真冬になりました。この気温が下がった良いタイミングで今季1番の大物アウターのご紹介です。
GO-LITEのSIX MOUNTH NIGHTのご紹介。
ブランドを知ってる方居たらその方は相当の服好きさんかアウトドアのマニアの方ですね。というくらいマニアックなブランドの超ド級のとんでもないアウターが入荷しました。
ゴーライトは90年代後半から2010年代の割と短い期間に活動していたアメリカのアウトドアブランドで、今現在登山の一つのスタイルとして確立されたウルトラライトパッキング(荷物を極限まで軽量化して登山に挑むスタイル)の祖先と言われる伝説のアウトドアブランドです。
当時軽量のテントが話題でしたが、その他はパックバックとハードシェル、中綿アウター、インナーがそれぞれ数種類あっただけの完全にギアに特化したブランドでした。
また僕の昔話になってしまいますが少しお付き合い下さい。
僕が20歳過ぎだったから20年以上前、ファッション好きの間でアウトドアブランドをMIXするスタイルがメチャクチャ流行っていました。特に販売員の様なコアな服好きの人達の中での盛り上がりも凄かったと記憶してます。
当時はノースフェイスを着てる人はあまりおらずダントツにパタゴニアが強かった。古着とMIXして着てた人ばかりだったので、シティ感のあるノースより色柄とりどりのパタの方が人気だったんですね。
コアな服好きの中のトレンドだったので、始まりはそんなメジャーブランドを着てた人達も、まだ誰も着てない様なマニアックなアウトドアブランドを求め始めていきます。そんな流れの行き着いた先の最終系みたいなのが今日ご紹介のゴーライトの様なウエア。超本格アウトドアウエアなのにファッションの文脈で登場した、当時ならではの珍しい流れでしたね。こんな流れがあったからこそ、こんなウエアが世に出た様な気もします。アウトドア内だけの流れだったからファッションまで降りてしません。
ファッションとしてのアウトドアウエアの盛り上がりと同時に海外ブランドのウエア、特にアメリカのインポートウエアというジャンルもかなり盛り上がって、現地にあるコアなブランドを見つけては日本に輸入するメーカーさんが増えて来たのもこの頃だったと思います。
そのパイオニア的メーカーさんがバーラップやワラワラでお馴染みのソーズカンパニーさん。今日ご紹介のゴーライトも実はソーズさんが輸入代理店をやっていたブランドなんです。
なので、アメリカ本国ではきっとアルピニストやクライマーの様なマジな人しか知らないし着てなかったと思いますが、日本の窓口がファッションに強いソーズさんだったので、服好きに届いたし世に出れた訳なんですね〜。実際売ってたのはコアな服屋ばかりでしたからね。
そんなゴーライトですが、実際ブランドの姿が見えなくなって10年以上、その間一度ブランドが倒産してその後も権利だけフワフワとしていた様でしが、アメリカととある企業が権利を取得して今季から復活しました!今回のシックスマンスナイトは復活第1弾のアイテムという訳。
しかも、今回復活に当たり当時輸入代理店をやっていたソーズさんの方にその企業から話がありブランド復活に当たり協力して欲しいとの流れになって、それならば今は伝説になってるアイテムを復活させようと企画されたJKTなんですね。
ソーズさん主導なのでそこは中途半端な事にはなりません。当時のシックスマンスを変に今のファッションに載せ替える訳ではなく、敢えてサイズ感だったりこのJKTのポテンシャルはそのままに完全復刻に近いアプローチで作りました。
どうですか?このカラーリングとボリューム感。凄くないですか⁈僕が当時初めて見た時も全く同じ圧倒的な存在感‼︎僕が着用してるのでサイズMですからね…。もうホント実際着ると色々ビックリしますよ。
実は僕、当時のオリジナルを持ってまして。当時は若造だった事もあり憧れだけでモノは買えずで(当時でも高かった…)、買えそうとなった時にはこのモデルも無くなり、結局はブランドも無くなってしまって。でもずーっと頭には残ってて憧れは色褪せなくて(当時展示会に着てたバイヤーさんの中でも、この方はちょっと違うというプロ中のプロ達が着てたんですよね〜。今でもその光景が思い出せます)、得意のフリマアプリで数年前に見つけて購入しました。しかもカラーも今回の復刻と全く同じカラーで。このオーシャンという名のブルーも良い色だし、ブルーに対してインナーカラーがブラックなのも最高にクール!
話は逸れましたが、そのオリジナルの比べてもホントまんまと言って良いくらい、近い仕上がりです。普通に着る事を考えたらもうちょっと現実的な中綿の量とサイズ感にするべきですが、それをやったらこのJKTの本質は突けない…その辺はソーズさんはよ〜く分かってらっしゃるし、ファーストシーズンだから思いっきり出来たしやる意味もあるんだと思います。実際今でも当時を見てない若手バイヤーから伝説的に話がたまに出るらしかったですから、余計に当時に寄せる意味もある訳ですね。
すいません…。またも思い入れが出まくりで前置きが長くなってしまいましたが、肝心のJKTについてサラッと解説しましょう。
元々アイテム名にもある6マンスという名前通り、アウトドアシーンにおいて6ヶ月間着れるアウターという発想のJKTで、要は真冬の相当過酷な環境でもビクともしない寒さに対してはスペシャルに特化したアウターです。
アウトドアでも活動してる時ではなくジッとしている時に着るウエアなので、どんなウエアの上からも着れる設計でのこのサイズ感。アメリカ軍のモンスターパーカーみたいなもんですね。モンスターパーカーも丁度同じ様な時期に生まれてると思います。
それでいて軽量化にも特化してるので、表裏のナイロンもジッパーなどの部材も軽さを追求する為に余計な装飾は一切ありません。
中綿も極寒でも温かく、尚パッキング出来る様に圧縮されていない中綿を使い、潰さずロフト感最大限に保てる様に綿を詰めています。可能な限り軽量で、可能な限り暖かいギアを 目指した結果、キルトのステッチも少なくて新品の今はもうホントにパンパン。でも僕の持ってるのは着て洗ってるので良い感じに綿がほぐれてます。それでも圧倒的な綿量ではありますね。
まるで寝袋そのままの様なギア感。とにかく圧倒的な存在感なんですよね。ソーズの担当Kさんから聞いた話しによると当時のアイテム説明に、
『一般的な3シーズンジャケットよりも軽い重量で、地球上でもっとも寒い場所でも温かく過ごせる』
とあったとの事で、このJKTのスペックの特別感は伝わってきますよね…。地球上でもっとも寒い場所でも、寒くないじゃなくて温かいって凄くないですか⁈
当然、日本の地上の冬にこんな地球最強みたいなアウターは要らないのですが、そこは服好きのロマンですよ!こんな服、ただただ着てみたいですよね‼︎この最高スペックでしか出ないオーラってやっぱりあるんですよね〜。
と、またとんでもなく長くなってしまったのでこの辺で我慢しときたいと思います。当時の復刻で当時のモノに寄せていても、素材は最新のモノを使っているので、そこら辺のお話しは是非店頭にて!僕の持ってる当時モノも店に持ってきてるので、一緒に比べてみましょう‼︎
このJKTもブランドのファーストシーズンだから、又ソーズさん完全監修だから出来たJKTだと思います。プライスもまあまあスペシャルですが、とんでもなくは無いし、実際来季はソーズさんがアウターの制作には関わらないかもとの情報も入ってるので、こんなアウターは今後もう2度と出会えないかもですよ!
GO-LITE
SIX MOUNTH NIGHT
¥63,000( ¥69,300 in tax)
それでは、また。いよいよ真冬突入。重ね着はやや出来なくなる分、アウターとニットの季節ですね〜。今週から存分に冬服楽しみましょう!
ストックマンマーケット調布 伊藤