まだ残暑は厳しいのですが、今日から9月。衣替えの時期がやって来ました。
我々服屋は9月に入ったら長袖に完全に移行しますので、9/1は新たなシーズンの始まりといったところです。
まだ暑いので基本脱ぎ着出来ないとなで、長袖の立ち上がりはまずはシャツからスタートします。
そんな立ち上がりに持ってこいな、1枚で威力抜群なシャツのご紹介です。
ウチでは久々のNewなブランドThe BaggyのキャンディーストライプオックスフォードのBDシャツです。
ブランド紹介を簡単に。
The Baggyは、BDシャツの元祖ブルックスブラザーズの生産管理を手掛けていた方が立ち上げて、数多くのアメリカブランドの生産を請け負っていたインドの工場を背景に、日本人に向けた、でもあくまでもアメリカのオーセンティックなBDシャツを作っているシャツ専門ブランドになります。
手掛けているのが、アメリカントラッドを見続け、提案し続けている名店なので、もう隅々までオーセンティックです。
ウチでBDシャツといえばイタズラトカゲが定番ですが、イタズラは着て良い様に、重ねて良い様に、かなりウチ仕様に型をいじっているので、比べると大分違います。
まずサイジングですが、身幅も袖もかなりタップリしています。
背面は真ん中にマチを取ったボックス
プリーツで、太めの袖を強引にカフスを縫い付けた様な感じで、カフスの付け根に細かなプリーツがこれでもか!と入ってます。
襟も台襟が高く、襟の先の尖りも鋭いので襟元がワイルドにロールします。
全てがアメリカのシャツだな〜という感じで、着てみるとまさにアメリカ古着を着た時の計算されてない無骨な格好良さなんです。
こんなサイジング、ディテールから考えるに、バギーのシャツはBDシャツなのに、ワークシャツやヘビーネルの様に1枚で着ても凄く絵になるBDシャツだと思いました。
なので長袖立ち上がりのシャツには非常にオススメな訳です。
そしてもう一つ特筆すべき点が、生地のヘビーさ。
自分はオックスでこんな厚いのには出会った事がありません。
これも往年のオックス生地をイメージして特注で作らせているもので、ダンガリーかの様な厚みと、フワッとした質感は、ワークシャツの様な存在感がありますね。
自分のイメージだと、シャツメーカーではなく、アウトドアメーカーが作るオックスのBDシャツで使われてた生地の様な感じです。
今後、サイジングの大振りなカバーオールやマウンテンパーカーのインナーに直で着てもいいですね。
そして極めつけが、全てのパーツの色が違うクレイジーパターンな事!
昔からクレイジーパターンアイテムは大好きでそれだけで反応してしまいますが、自分の好きなアメリカブランドの匂いプンプンのアイテムに乗っかっているので買わずにはいられませんでした。
このシャツを入れた経緯もたまたまで、この秋にカムコのヘビーネルを久々に取り扱おうと思い、メーカーさんとお話している時に、たまたまバギーの話になって、前にやってたキャンディーストライプのクレイジーが欲しかったんですよね〜という話をしたら、たまたま数枚だけど在庫があるという事で入荷に至りました。
たまたまの会話から話が進んで、自分的にも良い出会いでした。
今後メーカーさんも作る予定も無さそうですし、イタズラでは絶対に作れないヤツなので、気になった方はこの機会にゲットなさる事を強くオススメします。
クレイジーのパターンがサイズに関わらず数パターンありますので、今なら数パターンを並べて選んで頂けますよ。
それでは、また。お店で会いましょう。
ストックマンマーケット調布 伊藤
クレイジーオックス
18/09/01
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