丁度今日11/5(土)〜13(日)までの9日間、1Fの円柱催事場にてCHUMS POP UP SHOP開催してます。1Fでは2回目、POP UPは4回目ですね。いよいよこの時期がやってきました。

今年もたった9日間の限定ショップにも関わらず気合いの業者さんに入ってもらっての設営。流石、キャラクターだけに頼る事なく世界観も大切にするチャムス。こういう所がちゃんとしてるから長らくブランドのポジションが変わらないんですね〜。

今回もチャムスの企画販売元ランドウェルさんにはホント感謝です。あとは頑張って売るだけ！基本レディースのアウターと冬小物、ベビーキッズ小物中心のラインナップです。いつも店頭に並んでいないのも並びますので、是非お立ち寄り下さいませ〜。

昨日の設営でヘトヘトですがブログは別腹！ちゃんといつも以上に語らせて貰いますよ〜。


今季も少しだけ遅れてましたが無事到着しました。sugarcane fiction romanceの新作が届きましたよ。今回のもスペシャルですね〜。特にスペシャルなのが2アイテムあって、残念ながらその中の1アイテムのプルオーバーシャツは瞬殺…。非常に貪欲な方のまとめ買いでした。いつもありがとうございます。

バーガンの方のあの生地は凄かった…。ほんの数日しか店頭並びませんでしたかが、きっと来季もスペシャルなシャツ生地を作ってくれる事でしょう。次に期待ですね。なので、今回はもう1型のカバーオールを力一杯ご紹介したいと思います！

型は春のブラックデニムでリリースしたフィクション初の定番モデルのカバーオールにスペシャルな生地が乗っています。

そのスペシャルな生地というのが、
『インディゴコットンツイード』

本来ウールで織られるツイードをコットンのに置き換えて織り上げた、ここ最近のフィクションのデザイナーさんが凝りに凝りまくってる、本来ウールで織られる生地をコットンに置き換えて作るオリジナルの生地。今回も凄いですよ‼︎

ウール生地をコットンに置き換えて…と字面にするのは簡単ですが、毎回フィクションの作る生地はどの展示会に行っても見た事ないのです。似寄りな生地も見ない。毎回何ですか⁈この生地は⁈って感じですよ。発想して実際生地にするまで凄く時間掛かってるんだろうし、実際に生地を作っている工場、職人さんとも余程良い関係が築けてるんだろうなーと思います。

こういう効率度外視なプロダクトって、結局作り手の心意気だと思います。お互いに生地に対する情熱の温度が同じなのでしょうね。

僕がこのコットンに置き換え生地シリーズが凄く好きな理由としては、見た目も雰囲気も良いけど扱いが難儀な生地がコットンに置き換えてくれる事によって簡単な普段着になる事で。それをフィクションがやってるレベルは元になった生地にメチャクチャ近づける。そのレベルが半端ないです。モダクトも然りですが、どんなに拘りのある服好きでも、こういった方々には到底敵いません。毎回それらと対峙できる事が僕の服屋としての生き甲斐ですね。進化に終わりが無いので毎回物凄くワクワクして感動して、しかも実際に本人に話しが聞ける訳です。最高ですね。役得だと思います。それを店頭でどれだけ分かり易く伝えられるか。日々精進です。

すいません！早速脱線…。

話戻して生地の詳しい説明です。経糸にロープ染色したインディゴ糸、緯糸にグレーのトップ糸をドビー織機で織り上げたヘリンボーンツイル。ウールツイードのように打ち込みを甘めに織っているため、洗濯を繰り返すと糸が膨らみ、よりウールのような風合いへと変化していく。

なるほど…ドビー織機で打ち込みを敢えて甘くしてる訳ですね。ドビー織機っていうのは複雑な柄を織る時に使う織機です。

でも、こう聞くと何となく難しく聞こえますよね？実際凄く分かり易く言うと今回の生地はワークウエアにはない柔らかさがある生地です。バリバリ感の無い感じ。で見た目以上に厚さもありません。目が詰まって無いネルシャツ生地って感じです。そこは敢えて打ち込みを甘くしているからなのでしょう。なのでカバーオーにしてはかなり着心地ソフトです。

触った質感はソフトでも、見た目はウールのボソボソとした糸のムラ感とツイードの凹凸のある生地感も上手く表現されてます。コットンでこの感じはホント凄いですね。

コットンであるお掛けでガンガン洗えるし、肌当たりも良い。チクチクしないのでウールツイードでは出来ないTシャツ、カットソーとの合わせも出来るし、コートのインナーに着ても嵩張りません。普段着としては良い事づくめですね。

このカバーオールの型は身幅、腕はそこまで大振りじゃないけど、着丈の設定が長めなワークコート型なので、落ち感の出るこの生地はこの型にドンピシャな気がします。大きめのに着てもちゃんと下に落ちます。デニムだとこうはならないですね。

なので大きめのサイズを選んで、マンパを羽織ってるイメージで中にガンガン重ね着して欲しいですね。いつものカバーオールより軽いので重ね着には向いてると思いますよ。

プラス、インディゴ糸使ってるので当然経年変化はするはず。お初の生地なのでまだ誰も実際どういう変化するか分からない生地。インディゴはどうやって落ちてくのか、甘撚りの横糸はどんな毛羽立ちを見せてウールの様になっていくのかなど、前例の無いオリジナル生地なので実際に着た方にしか分からない訳です。ワクワクしますよねー。

やっぱりフィクションの生地には毎度驚きとワクワクとを貰っています。通常のシューガーケーンのラインよりは確実に数は作らないだろうし、そう考えると1から生地をしかも今までやった事のない様は難しい生地を作る事は効率は悪いので商売として良くない事かもしれません。

ただそこは長年レプリカブランドとして生地を研究、開発してきた生産背景があってこそだし、商売とは違う挑戦みたいなモノなのでしょう。打算がないからこそ魅力的だし、感動するんですね。今回のも素晴らしい生地です。まだ在庫あるのであるうちに皆さんにも是非見て頂きたいです。

以前作ったインディゴ糸によるネイティブ柄のインディアンラグ生地も凄い迫力でしたが、それに引けを取らない雰囲気のある生地です。あと日常着にも非常に適した生地という面も今回の生地の魅力ですね。

sugarcane fiction romance
インディゴコットンツイードカバーオール
¥29,000( ¥31,900 in tax)

それでは、また。今週の爽やかな良い陽気が続きそうです。今週も重ね着楽しみましょう！

ストックマンマーケット調布　伊藤