今週は特に寒かったですね〜。まだまだ最前線では着れないですが、毎週ちょくちょくと春物は入ってます。
特に今週結構まとまって入ったので、レジ横のラックともう1ラック春物コーナー作りました。当分インスタの投稿が追いつかないと思いますが、ジョンブルもマニュアルもバーンズもDCホワイトも春物はほぼほぼ入荷しました。なのでボチボチ春物も見応え出てきたと思いますよ。まだご覧になっていない方、先行の提案アイテムは揃って来たので、そろそろ見にいらしても良い頃合いかと思います!
そんな提案アイテムから、ジョンブルが手掛ける新しいブランドのアイテムのご紹介です。
HERCULES(ヘラクレス)のデニムチョアJKT
古着好きの方はブランド名を聞いてピンと来る方も居ると思いますが、1906年〜1965年までアメリカに存在したストアブランドです。古着ではビンテージアイテムとして扱われるブランドですね。
ストアブランドとは何かと言いますと、スーパーマーケットが出来る前の当時のアメリカは日用品を通販カタログで販売していました。そんなカタログ販売+街の商店で卸しをしていた会社のプライベートブランドがストアブランドと呼ばれるブランドです。今の時代に当てはめて言うと、イオンのトップバリューみたいなブランドの事ですね。
当時、そんな流通会社にも大手が3つあって、その中1つシアーズローバックのストアブランドの1つがこのヘラクレスです。シアーズも様々なストアブランドを手掛けていますが(ウチでも少し前から展開してるビックマックも、このシアーズのストアブランドの1つです)、その中でもプライス的にも上位に位置付けられた高い品質ワークウエアを作っていたブランドです。
そんなヘラクレスですが、当然もうとっくに無くなっているブランドですが、今は日本の会社が商標を持っており、その会社と共同で今季からジョンブルの企画生産の元リブランディングされました。古いブランドではありますがリスタートしたNewブランドになります。
アイテム的にはデニムのワークウエアに絞った展開で型数的にはそこまで多くなく、その中で昨日ご紹介したオーバーオールと今日ご紹介のチョアJKTの2型をピックアップしました。
チョアJKTはカバーオールの別名で、型的には4つポケットの腰丈のJKT。縫製はカバーオールらしい3本針縫製、左上のポケットは懐中時計を入れるウォッチポケットのつい2重ポケットで、フロントボタンには懐中時計を引っ掛けるボタンホールアリの、50年代のワークウエアが1番良い時代のカバーオールの完成系の型ですね。襟元に付くブルーのハンマータグだったり、縫製の粗さと縫製糸の質と太さ、カンヌキ止めと3本針縫製部分の下糸がグリーンだったりとディテール以外にも忠実に再現されています。
ただ作っているのはJBなので、着て良い様に丈を短いしたり肩をやや落として、今着易くアレンジしています。ただ、今回のプロダクトはあくまでレプリカがテーマなので、時代に寄せたアレンジでは無くあくまでも着易くバランスを整えた程度。
でもファッションとして着る時にこの整えが凄く大事なんですよね〜。ビンテージのと比べると着た時の収まりの良さは歴然も違いますね。重ね着した時に特に違いが出ます。
この年代のカバーオールは丈が長くパターンがほぼ平面なので、中に厚みが出た時に特に歪に膨らむし、着心地的にも肩周りが引っ張れます。重ね着しようとサイズを上げると、今度は丈感がかなり長くなってしまう。その点はしっかりJBさんが調整してくれてるので、バッチリ解消されて重ね着もしっかり楽しんでもらえますよ!
今回JBさんが新たにヘラクレスを手掛けるにあたって拘ったもう一つのポイントはデニムのユーズド加工です。
全てのモデルに、濃→薄の順でリジット(ノン加工)、ユーズド、ブリーチ、フェードとそれぞれ仕上げの違う4色展開でリリースしています。メチャクチャ贅沢な展開方法ですね。ここ数年、ビンテージラインのソーイングチョップの復活やデニムに特化したラインのデニムディライト等でデニムの加工にはかなり注力してきました。
今回、ビンテージの実名レプリカを手掛けるに当たってこの今まで注力してきたデニムの加工にかなり拘ったプロダクトになっています。実名レプリカの分野で加工モデルを出すのは珍しく、個人的にはこの加工感に強く惹かれてオーダーしました。
特に、今回取り扱ってるブリーチは濃→薄までの4色の中で3番目のカラーで1番リアルな加工感が素晴らしい出来です!インディゴは薄ら残って糸の中白と下糸の白が表に出てきて縦落ちの筋目が出来ている、ユーズドならではの1番良い頃合いの雰囲気がバッチリ出ています。加工方法までお話ししてしまうと膨大な文の量になってしまうので、そこは店頭にてしっかりお伝えします!
ここまでしっかり色が落ちてるとファッションアイテムとしてハズしに使えて、手持ちJKTの中でも新たなジャンルの使い方になる予感がしています。
写真のコーディネートの様に、ニット×スラックス×革靴の様なかなりキレイめなアイテムとぶつけるのは凄く洒落てます。このくらいのユーズド感のデニムってJKTでもパンツでドレス寄りのアイテムに不思議と合うんですよね〜。コレぞ大人のハズしスタイル!
あともう一つ良いのがスエットとアイテムとの相性。コレも昔から通な古着屋の店員さんスタイルですが、スエット上下にユーズドのカバーオール。コレも洒落てる!抜け感抜群です‼︎
今の時代にこういったビンテージアイテムをファッションに取り入れるなら↑で紹介した様な振り幅で楽しんでもらうのが良いと思います。なので普段アメカジアイテムをあまり着ない大人の方々には是非オススメ。
前にシャツ×ネクタイにブレザーのバッチリタイドアップの上にカバーオールを着てる方を見た事がありましたが、それも痺れました。ポイントはファッション的振り幅です。それを存分に楽しんでもらえるJKTだと思いますよ。
HERCULES made by johnbull
50'sデニムチョアJKT
¥37,000( ¥40,700 in tax)
それでは、また。週明けからやっとこの寒かった冬も終わりを告げそうですね。店内も大分春めいてきました。そろそろ春を意識した重ね着楽しみましょう!
ストックマンマーケット調布店 伊藤
JBが手掛ける本格ビンテージアイテム
25/02/22
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