恐怖体験…昨夜の電車内の事ですが、自分の前に立つ全く知らないおじさんに急に顔を触られました。怖かった〜
今週は砂永blogです!
今週寒さが和らいだ事もあり僕らの想像をはるかに凌ぐペースで春物が旅立って行きます。なので今週はコチラは語らずにはいられないアイテム!この春のフィクションの新作シャツを紹介します
Sugarcane Fiction Romance
Indigo Check Work Shirt
¥26,400 in tax
moductと並び自分たちが楽しみにしているフィクションの新作!昨日インスタで紹介したスポーツジャケットは早々に旅立ちましたが、それだけ人の目を惹きつける魅力のあるアイテムを作り続ける…凄い事ですよね。
今回見つけてきたシャツも広い展示会場内の一角に吊るしてあった物ですが、パッと見た瞬間に気に入り詳しく話を聞かなければ!となったアイテムです。
では詳しく見て行きましょう!
ベースになるのは1950年代のワークシャツ。両胸のポケットにはフラップが付き、脇には補強の為のハギが当てられています。バックヨークは橋の様にラウンド!曲線での縫いは手間がかかりますが背中に沿う形は単純に着やすい仕様。でも、効率的な観点で無くなっていくディテールです。
袖口も剣ボロと呼ばれ腕捲りしやすい様にとの事ですが、一枚つづきのワンピース仕様。繋ぎ目がないぶん耐久性は上がる縫い子さん泣かせの仕様だと話してくれました。
生地との相性でボタンは黒蝶貝の猫目釦。これも東洋のオリジナル…毎度思うし、感じる事ですが東洋ってすっげーーー会社ですww
フィクションの見所は毎度デザイナーさんが見つけてきて落とし込む生地だと思っているんですがそのベースがそもそも物凄くしっかり手間をかけ過ぎてるんじゃ?と心配になるくらい作り込まれているんですね!
生地に全フリして面白いでしょ?じゃないんです。ベースになる部分のレベルの高さがすでに異常なんです!それを踏まえて次は生地を見ていきましょう。
生地のベースは1940年代のウールシャツを参考にしたパターンで、確かに刺し子の糸をのぞくデザインはアメカジでは定番のブロックチェックですね!そこに藍染古布の色目を再現。生成りの糸を縦横に織り込んだ刺し子織で表現しました。二つの国籍も全く違う生地を掛け合わせて出来たのが今回のこの刺し子チェック生地なんですね〜
初めて見た時の感想は日米合作!
インディゴの青と反応染め(?)のグレーの様なベージュの様な何とも言えないブロックチェックの上から縦横無尽に走る生成りの糸の浮きでる感じはとても新鮮で、刺し子だ!ってなぜか嬉しくなりましたね
そもそも日本の刺し子ですが、身分制度や寒害で綿の栽培が難しい地域で江戸時代頃から始まった文化の様です。木綿の着用を禁止された農民が麻の生地を繋ぎ合わせていたのが起源なんだとか…
なので今回フィクションのデザイナーさんが出会った古布も日本の作業服である刺し子生地だったんでしょうね!詳しくは聞いてませんがきっと日本の作業服の生地をSugarcaneブランドが当時手に入れていたらこんなシャツを…というストーリーがあるんでしょうね〜
藍染した糸を機会にセットし織り上げると、機械のあちこちに藍が残り工場サイドは嫌がるなんて話を以前聞きました。そこへ生成りの糸を捩じ込んで織り上げるわけですから、僕らが想像出来ないくらいの苦労があるんでしょうね!
でも、展示会の度にお話を聞かせてくれるFさんは笑顔で話してくれるんですね!狂気
そもそも日本とアメリカでは長さの単位も違うわけで織り機も織上がる布も別物なわけです。そこを解析、調整してドビー織り機を駆使して毎度見た事もない生地を作り上げてワクワクさせてくれるんですよ!一度しか作れない生地が圧倒的に多い理由も想像出来ます。
是非今回もこの素敵な一期一会を楽しんでもらいたいですね!
よし、今週は上手く纏めましたよ
でわでわ〜
日米合作SF作品〜Fiction Romance〜 Indigo Check Work Shirt
25/03/01
116